Sweet Kiss【時王/救世主】 ページ1
暑い夏のとある日の朝、
起きるのが1番遅い私はゲイツにみんなは？と聞くとそれぞれ用事があり外出してるとのこと。それ故にゲイツと珍しく留守をすることになった。
みんな、出かけてるのかーなんて思いながら叔父さんに強請って買って貰った少し高めのカップアイスを冷凍庫から取り出しソファーで腕を組んでるゲイツの隣に座る
『ふぅ…こんな暑い日はアイスだね〜。ゲイツも食べる?』
ゲ「いらん」
『そう?美味しいのになぁ〜』
ゲ「……」
パクパクとアイスを食べているとゲイツがチラッとこっちを見てくる。なんだ、ゲイツも本当は食べたいんじゃないと心の中で思ったもののクスッと笑ってしまった
ゲ「何が可笑しい」
『だって、ゲイツがチラチラこっち見てくるからアイス食べたいんだなーって。それが可愛くて笑っちゃった』
ゲ「…べっ別に食べたいとか思ってない!」
『見てたのは認めるんだ〜?』
ゲ「あぁ…。だが、それはお前の美味しそうに食べてる姿が可愛くてだな…ん?どうした?」
どうした?はこっちの台詞だよっ!
…ゲイツの口から可愛いなんて言葉が出てくるなんて想像のつかない私は頬が熱くなるのを感じた。
『だっ!だってゲイツが急に可愛いなんて言うから…普段そんなこと言わないのに熱でもあるんじゃないの?!』
ゲ「…確かにな。お前と二人きりだからかもな、普段言わない言葉が出てきたのは」
『っ…何それ期待しちゃうじゃん』
ゲ「期待してみるか?…それより、アイス溶けるぞ」
そう言って唖然としている私の持ってたスプーンを取りアイスを掬い口元に持ってきたので口を開けるとほんのり溶けたアイスが口の中に入ってくる。そして、ゲイツに顎を掴まれ唇を奪われた。
『ん…っ…?!』
ゲ「っは…すまん。俺もアイスが食べたくなった」
『だったら、普通に食べ…ん……っ』
ゲ「…っ…A…好きだ」
そんな、不意打ちでしょ…
私のファーストキスは奪われるし急に好きだなんて言われるんだもん、思考が追いつかない。
けど――……
『…私もゲイツのこと好き』
ゲ「っ…『ゲイツ?』い、いや…お前が俺の事を好きなのは知っていたが実際言われるのは照れるな…」
照れ臭そうに口元を片手で隠しながら顔を逸らすのがとても愛おしくて彼の名前を呼べば振り向き、さっきとは逆。今度は私からゲイツにもう溶けてしまったアイスを食べさせ唇を奪った。案の定驚いた顔をしていたが、後頭部と腰に手を回され逃がさないとばかりに深く甘い口付けされた。
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作者名：狐狛 | 作成日時：2019年8月13日 15時
