愛し子が22人 ページ6
敦side
すると国木田さんが口を開いた。
そういえばこの人達は仕事中だと言っていた。
国「おい太宰、俺たちは恵まれぬ小僧に慈悲を垂れる篤志家じゃない。仕事に戻るぞ。」
敦「お二人は…なんの仕事を？」
太「なぁに…………探偵さ…」
へ、探偵？ﾎﾟｶﾝ
国「探偵と云っても猫探しや不貞調査ではない。」ﾁｯ
舌打ちしながらも国木田さんは続ける。
国「斬った張ったの荒事が領分だ。
異能力集団、『武装探偵社』を知らんか？」
『武装探偵社』
聞き覚えがあった。
曰く、軍や警察に頼れないような危険な依頼を専門にする探偵集団…………昼の世界と夜の世界、その間を取り仕切る薄暮の武装集団…
なんでも、『武装探偵社』の社員は多くが異能の力を持つ『能力者』と聞くが……
太「あの鴨居、頑丈そうだね……たとえるなら人間一人の体重に耐えられそうな位…」
国「立ち寄った茶屋でｸﾋﾞﾂﾘの算段をするな」ｲﾗｧ
太「違うよ、ｸﾋﾞﾂﾘ健康法だよ、知らない？」
明らかにデタラメだったのだが……
国「何、あれ健康にいいのか？」←信じた
国木田さんは信じてしまった。
敦(本当かなぁ…)
そして僕は一番気になることを聞いた。
敦「そ…それで、探偵のお二人の今日の仕事は？」ｵｽﾞｵｽﾞ
国「あぁ……虎探しだ。」
一瞬僕は耳を疑った。
敦「……虎探し？」
太「近頃、街を荒らしている『人食い虎』だよ。倉庫を荒らしたり、畑の作物を食ったり好き放題さ……………最近この近くで目撃されたらしいのだけど……」
僕はもう耐えきれなくて椅子から落ちてしまった。
いち早くここから逃げねば……
敦「ぼ、ぼぼ、僕はこれで失礼します…」
国「待て」
すると国木田さんに襟元を掴まれた。
僕は思わず叫んでしまった。
敦「む、無理だ！奴……奴に人が適うわけない!!」
国「貴様、『人食い虎』を知っているのか？」
敦「あいつは僕を狙ってる！ｺﾛされかせたんだ！」
すると国木田さんは僕の襟元から手を離し、いつの間にか床の上で僕を拘束していた。
国「云っただろう。武装探偵社は荒事専門だと。
茶漬け代は腕一本か、もしくは凡て話すかだな。」
と、国木田さんは脅してきた。
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文字数ェ……
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リンリィ(プロフ) - なにかの手違いで似てるやつが2つ作られちゃってます！混乱するとは思いますが何卒ご容赦をください。 (2020年2月9日 3時) (
レス) id: 0c4102bb5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンリィ | 作成日時：2020年2月9日 3時
