神に愛された子は知らないうちに人を魅了する (ページ31)

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愛し子が47人ページ31

中島side

僕は国木田さんから事務員の人達が無事に乗れたという連絡を貰った。

太宰さんはドッグフードを食べて腹をくだしたようで、御手洗に行っている。

すると事務員さんたちが乗っている列車が到着した。

ナ「そうだ、紹介しますわ。列車の中で知り合ったのですけど……」

そう云うと男の子が僕にぶつかってきた。

すると男の子はニヤリと笑い歌を歌い始めた。

??「籠のなぁかのとぉりぃはいっぃつ出遣ぁる後ろの正面だぁれ？」

男の子の腕からは血が滴り落ちていた。

そして人形が奇妙な声を発している。

人形は宙に浮かぶと自分で自分を破り始めた。

すると春野さんの様子が激変して僕の首絞め始めた。

敦「がはっ……！」

??「おねえさんなんとかしなきゃｺﾛされちゃうよ☆」

敦(敵の異能攻撃……！僕が……みんなを守らないと……！)

すると脳内に昔の記憶が木霊する。

『守るだと?笑わせるな餓鬼が。貴様如きに何が守れる』

敦(違う！昔の僕じゃない！僕には力がある！)

僕は春野さんの手をつかんで峰打ちをして気絶させた。

すると次はナオミさんが僕を襲ってきた。

僕はナオミさんの首を絞めた。

次の瞬間太宰さんの声が聞こえた。

太「止めるんだ敦君！良く見ろ！」

敦「え……？」

よく見ると春野さんとナオミさんを一方的に傷つけていたのは僕の方だった。

敦「そんな…最初から僕が……？

ぼ……僕は何も…ただ守ろうとして……」

院『何が違う。』

敦「!?」

すると院長先生の声が脳内に響く。

院『力に呑まれ他者を害する、何も変わって居らん。』

敦「違う！僕はただみんなを守ろうと……」

『お前の所為だ』

『この世から消え失せるがいい』

『愚図め』

『餓鬼め』

敦「やめろ！やめろぉぉぉぉォォォ!!!!」

ナ「嫌ぁぁぁっ！」

駅のホームは地獄絵図になっていた。

僕は気が動転して駅を破壊していた。

太「消えろ！」

太宰さんの声が聞こえると僕は破壊衝動が無くなっていた。

「太宰さんの新しいお友達、ずいぶん壊れやすいんだね。

けどいいんだ、太宰さんを壊す楽しみが残っているもの☆」

夢野久作－－－－－－能力名『ドグラ・マグラ』

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次行きます！こういうの多くてすみません(--;)計画たてなすぎですよね