愛し子が46人 ページ30
中島side
社長は話を続ける。
福「嘗て三日か二日前には戦争を免れる途は在った。
しかしその途も今や閉ざされた。
社のオウサツを謀るマフィア、社の簒奪を目論む組合。この両雄より探偵社を守らねばならぬ。
太宰説明を。」
太「はぁい」
太宰さんは緊張感がないような感じで云った。
太「組合は資金力に、マフィアは兵の頭数に優れます。正面から搗ち合えば探偵社と雖も脳天が弾け飛びます。そこで、
我々は守勢と攻勢に分割し、奇襲戦法で姑息に抗います。守勢の要は何と云っても此処で与謝野先生を守る事。先生の治癒能力があれば死なない限り全快出来ますからね。
嬉しいかは別として」アハハ
敦(いや笑えないよ……)
ちなみに賢治君は笑っていた。
守勢−−−−−−福沢・乱歩・与謝野・賢治
太「そして、攻勢は二組に分割、谷崎君の隠密能力と私の異能無効化と織田作とジイドの未来予知で敵の横あいを叩く。」
攻勢『甲』−−−−−−国木田・谷崎・ジイド
攻勢『乙』−−−−−−太宰・敦・織田
太「この戦の肝要はこの拠点を隠匿する事です。
敵の異能者総出で此処に雪崩れ込むと守勢が保ちませんから。」ニコッ
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NOside
福「三組織の内生き残るのは一組織のみだ!闘う他に活路は無い!」
森「勿論最後に残るのは我々だ」
フ「結末が今から楽しみだよ」
『三組織異能力戦争だ……!』
こうしてヨコハマでの戦争が開始されたのだった。
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凜side
凜「…………」
私はあの時咄嗟にバリアを張ってみんなを守った。
次に組合の団員には皆がサツガイされている幻を見させて、皆を眠らせた。
何故なら私が探偵社まで扶けると首領のご意思に背くような気がしたからだ。
でも人の命を目の前で失わせたくはない。だから皆を眠らせたのだ。
誰にも知られないように。
その後は鏡花さんだけその場を離れさせた。
凜「鏡花さん、もう一度見に行ってはいかがですか?」
泉「何処を……?」
凜「貴方が居た場所ですよ。そうしたらわかると思います。貴方の本当の居場所が…」
泉「まっ…!」
私は鏡花さんの言葉を最後まで聞かずにその場を去った。
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リンリィ(プロフ) - なにかの手違いで似てるやつが2つ作られちゃってます!混乱するとは思いますが何卒ご容赦をください。 (2020年2月9日 3時) (レス) id: 0c4102bb5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リンリィ | 作成日時:2020年2月9日 3時