愛し子が31人 ページ15
中島side
芥「玉砕か……詰らぬ」ｺﾞｫｯ
僕は飛んできた『羅生門』を避け、背後に回り、後ろにあった樋口さんの銃を手に取る。
芥「ほう……」
ズダダダダダダ！！！
僕は銃口を芥川に向けて乱射した。
しかし、芥川は無傷だった。
敦「なっ……!?」
芥「さっきの動きといい今のも中々良かった。
しかし所詮は愚者の蛮勇。
云っただろう。
僕の黒獣は悪食、凡るモノを喰らう。
仮令それが『空間そのもの』であっても。
銃弾が飛来し、着弾するまでの空間を一部喰い削った。
槍も炎も空間が途切れれば僕まで届かぬ道理。」
そ、そんなのをどうやって攻撃したらいいんだ……!?
芥「そして僕、約束は守る。」
僕は油断している隙に足を片方もってかれた。
僕には激痛が走った。
敦「ぎっ、ぎゃあああああああああああああああ!!!!」
すると突然、孤児院での事がフラッシュバックした。
敦「うわぁん、うわぁん……
グスッ……ヒック……」
院「泣くのを止めろ
餓鬼め！」
院長先生は僕を殴った。
それでも僕は泣き続ける。
敦「詮無く泣いて許されるのは負うてくれる親のある児のみ！
親にも捨てられたような餓鬼に泣く資格など無い!!」
そうだ……
僕はずっと見捨てられ乍ら生きてきた。
それでも僕が今ここに立っているのは……
芥「何ッ……」
凜ちゃんが僕を生きてていいと云ってくれたからだ！
僕はここで意識が途絶えた。
NOside
中島敦はこの短時間で異能力を使いこなしていた。
見ると敦は半分虎とかしていて、脚をすぐさま再生していた。
芥「そうこなくては」
そして完全に虎となった敦は芥川に飛びかかった。
飛びかかると芥川は『羅生門』で敦を引き裂いた。
しかし……
ボコボコ……
芥「再生能力!!しかも之程の高速で……!!」
とてつもないスピードで引き裂いた筈の体が元に戻った。
樋「芥川先輩！」
芥「退がっていろ樋口。
お前では手に負えぬ。」
すると虎は一気に間合いを詰めた。
芥「疾いッ！」
芥川は『羅生門』を展開し攻撃を防ごうとしたが間に合わなかった。
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リンリィ(プロフ) - なにかの手違いで似てるやつが2つ作られちゃってます！混乱するとは思いますが何卒ご容赦をください。 (2020年2月9日 3時) (
レス) id: 0c4102bb5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンリィ | 作成日時：2020年2月9日 3時
