神に愛された子は知らないうちに人を魅了する

愛し子が18人 ページ2

中島side



ぼくの名前は敦





故あって餓死寸前です





孤児院を追い出され食べるもの寝るところもなくかといって盗みをはたらく度胸もなくこんな処まで来てしまった……







生きたければ盗むか奪うしかない…







けど……







『お前など孤児院にも要らぬ！』







『どこぞで野垂れ死んでしまえ！』







敦(五月蝿い…僕は死なないぞ…！)






生きる為だ…次に通りかかった者、






そいつを襲い……






……財布を奪う!!








??「大丈夫ですか？」








敦(……!?)









全く気配がしなかった……！









??「あのぅ…」









敦「えっ、あっ、はいぃ！」






−−−−−−−−−−−−−−−−−−





話を聞いたところ女の子、基凜ちゃんは僕を心配して声をかけてくれたようだった。








それにしても人間にしては少し色素が薄くてそしてなんとなく人間離れしている容姿







僕は一瞬人形かと思ってしまった。







凜「人形…ですか？」







敦「いやっ、そのっちがくって…すごくお人形さんみたいで可愛いなって…」







凜「あ、ありがとうございます…///」ｶｧｧ







僕はもしかしたらおかしなことを言ったのかもしれない…！






凜ちゃんが下を向いてプルプルしてる…。







敦「ごっ、ごめんね…嫌だったよね…？」







これで嫌われてたらどうしよう…嫌だなぁ…








凜「いえ、嫌じゃなくて…嬉しいんです。久しぶりにそんなことを言われましたから。」ﾆｺﾘ








敦「…///」ｶｧｧ







僕は…''初恋''というものをしたかもしれない…。

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