【wrwrd】せかいいちのおにいちゃん！【all】 (ページ8)

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げどうにいちゃん。ページ8

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『ひーとらーんにーちゃーん！』

「ん、Aじゃん。どうかしたの？」

ひとらんにいちゃんはお花とどうぶつが大好きなにいちゃんです。かわいいでしょ？？

たぶん、にいちゃんたちの中でいちばんやさしいおにいちゃんだと思います。

こんなこと、ほかのにいちゃんたちに言ったらしばかれちゃうけどね。

『ひとらんにいちゃん、この中でいちばんかくのがかんたんなお花ってどれ？？』

「描くのが簡単…？」

『そう！こんどしゅくだいでお花のスケッチしないとダメなの！でも私おえかきニガテだから…。』

ほかのおともだちはおうちのかだんにさいてるヒマワリとかミニバラとかをかくって言ってましたが、私はにはそんなむずかしいことはできません。

というか、

『むずかしいのかいて、バカにされるのいやなの…！』

「…うーん。」

私はとっっっってもえがへたです。
このまえプレゼントしようと思ってエミにいちゃんのにがおえをかいてたらエミにいちゃんがやってきて

「…これ団子の絵ですか？Aは絵が上手やなぁ！」

って言ってきたくらいです。

ちなみにそのえはちぎってすてました。
エミにいちゃんは「なんでやぁ…！」って言ってたけど知りません。

もうエミにいちゃんにはえをかきません。

と、話がずれちゃいましたがそれくらいえがへたなんです。ぜったいにえはがんばりたくないのです！

すると、ひとらんにいちゃんが私の目を見つめてこう言いました。

「なぁ、A？」

『なぁに？』

「Aはそれでいいの？好きなお花描きたいんじゃないの？？」

『っ…。』

「にいちゃん、簡単に描ける花は知らないけどAの好きそうな花はいっぱい知ってるよ。」

こういうところがひとらんにいちゃんのずるいところです。

ひとらんにいちゃんのやさしいえがおをむけられると首をたてにしかふれなくなってしまいます。

「難しくてもいいからさ、ほら、にいちゃんと一緒に可愛いお花いっぱい描こ？」

『う、うん！』

けっきょく、私はひとらんにいちゃんといっしょにかいたカスミソウのえを出しました。

白くて見えないし、ちっちゃくてたいへんだったけどひとらんにいちゃんが「これが一番いいよ。」って言ってくれたのでしかたなくこれにしました。

まったく、ましょうの男です。