たばこにいちゃん。 ページ3
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『うぅ…、にいちゃんくさい…。』
「あ、すまんすまん。今消すわ。」
ショッピにいちゃんはおにいちゃんたちの中でいちばんとしが近いです。でも、20さいはこえてるのでよくたばこをすってます。
ゾムにいちゃんは「煙草は臭いし体にもよくないからAはデッカくなっても吸わんのやぞ！」と言っていました。
『ねぇ、にいちゃんはなんでわざわざ体に悪いものすってるの？』
「…Aはまだ小さいから分からんかも知れんけどな、大人は体に悪くても煙草を吸いたいもんなんやで。」
『…いみわかんない。』
「せやろなぁ…。」
あんなくさいもの、なんですいたいんでしょうか。ますますいみが分からなくなりました。
というか、おいしくなさそうだし。
「試しに吸うてみるか？」
『なにあじ？』
「んー、甘…い？なんやろ、ヤニ味て言うんかな…。」
『ヤニってなんかカビみたいだね。』
「まぁ…。」
『おいしくなさそう…。』
ヤニってなんでしょうか？
聞いたことないけど、なんかいやです。
「…俺そんな臭いん？」
『くさい』
「そんな即答せえへんでも…。」
ショッピにいちゃんの言うことにはこれがヤニのにおいらしいです。やっぱりヤニってあんまりいいものじゃ無さそうです。
『でも…。』
「でも？」
『…んーん、なんでもなーい。』
たばこのにおいは好きじゃないけど、ショッピにいちゃんのにおいは好きです。
なんかむじゅん？してると思うけど、好きなものは好きなんです。恥ずかしくてにいちゃんには言えないから、
ひみつだよ？
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作者名：よもぎもち。 | 作成日時：2019年4月20日 0時
