判断力 ページ6
.
『いい？ゾム、よく聞いて。』
いつもの帰り道。
「…なんや？」
『私はバカは嫌い。』
というのも、最近のゾムの行動はなんというか、ハッキリ言ってバカが出過ぎている。
これぞ脳筋！と言わんばかりの『力こそパワー』発言。彼をこのようにしたのは誰なのだろうか。いや、恐らく私なのだろう。
「…んで？」
急にどうしたんだと言いたげな顔をしてこちらを見る。自覚ないのか…。
『だから、私は今のバカなゾムは嫌い！！』
「…は？」
あっけらかんとしたゾムの顔は間抜けそのもの。
「え、俺バカなん？？？」
『バカでしょ。』
私が冷たく言い放つとゾムは目に涙をうっすらと浮かべ、私を睨みつける。
「お前が強い男が好き言うとったから頑張って身体鍛えて戻ってきたんやろ！？自分勝手にも程があるやろ！！」
『…っ！！そ、そんなこと頼んでない！！』
「じゃあ俺が今まで頑張ってきたのは何やってん！」
『し、知らない！！これ以上つきまとわないで！！』
そう言うとゾムは落胆し帰路を急ぎ始めた。
「…いい、もう分かった。先帰るわ。」
『あっ…、ゾ、』
「これからは別々で帰ろな。じゃ。」
そう言うとゾムは今まで見たことの無いような悲しい笑みを残して先を急いで行った。
追いかけようとするがいくら歩みを進めてもゾムには追いつけない。
呼び止めようとしても声にならない声が周りの空気を僅かに振動させるだけ。
私が動揺している間にもゾムの大きかったはずの背中がどんどん小さくなっていくばかりだ。
ゾムが私に歩幅を合わせてくれたことを知った今、頭の悪さなんかちっぽけに感じる程に大きなゾムの優しさに触れて私は__________。
(少しシリアスだけど安心して下さい。)
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アミン - すごく面白かったです！ (2020年12月8日 21時) (
レス) id: 4aa2b9c2bf (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - 夜月さん» どの人か分からなかったから片っ端から潰していく作戦((ありがとうございます！！嬉しいです！ (2019年4月9日 19時) (レス) id: 36d07d0b38 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - 関係ない佐藤さんも消されたやろｗｗこの作品おもしろいですね！ (2019年4月9日 18時) (レス) id: ab61f529ee (このIDを非表示/違反報告)
よもぎもち(プロフ) - siratama〇さん» ありがとうございます！！逆ハーいいですよね…！ご意見ありがとうございました！！ (2019年4月6日 14時) (レス) id: 36d07d0b38 (このIDを非表示/違反報告)
siratama〇(プロフ) - 完結おめでとう御座います。影から応援させて頂いていました。次回作についてですが、私としては夢主無能設定がド性癖ではあります。ですが何よりも推したいのは逆ハーです。読者の一意見として、選択肢の１つとして考えて頂ければ幸いです。いつも応援しています！ (2019年4月6日 12時) (レス) id: 1503b2e324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よもぎもち。 | 作成日時：2019年3月23日 9時
