双子、今日もお騒がせします。【hgs】

9.できない ページ9

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問「放送は昼と放課後の2回で、放課後のやつは17時前後に下校しろ的なことを言ったらいいらしい」




「なんかめっちゃゆるいんだね」




問「そー

あ、でも放送忘れと放送遅れはペナルティらしいから、担当同士協力してねーって先輩が言ってたよ」



「...頑張るわ....」







今日、いきなりペナルティチャンスだったじゃん私。


東問がいてよかった







「あ、じゃあ連絡先交換しとこうよ」


問「いいね」


「私QRコードだすね」


問「はーい、読み取ります」




スマホの画面に、“ひがしもん”という連絡先が表示される。

なんか、ひらがなだと可愛いな。





「遅れそうになる時は連絡する」


問「ないようにがんばってよ笑」




笑いながらそう言われ、私は思わず渋い顔になった。

時間を守るのは大の苦手なのだ。






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他愛ない話をしながら一緒に教室へ向かう私たち。


どうやら、東問と唯は同じクラスらしい。


先に、2人のクラスである4組の前に着いた。






問「じゃあまたね、Aちゃん」




....ん！？A、ちゃん！？

さっきまでAさん呼びだったよね！？




「う、ん」




男子にちゃん付けで呼ばれるのは小学校以来だった。




「問、くん？」



問「問でいいよー」






そう言った問は、ひらひら手を振った後

私の返事を待たずに4組に入って行ってしまった。






「(....放課後の放送は忘れないようにしよ...)」






4組の窓から、チラッと唯の姿が見える。


相変わらず、友達と楽しそうに話をしていた。






私に気づいてくれないかな。



そう思って数秒見つめていると、教室の中の唯と目があった。




「、！」






唯がニコニコしながらこちらに手を振る。




声は聞こえないけど、口の動きから「Aー」と言っているのがわかった。






気づいてくれたのが嬉しくて、私もブンブンと手を振りかえした。








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「〜🎶」




るんるんで廊下を歩く。



唯を見れただけでも嬉しいのに



こっちに気づいて、手を振ってくれた。



唯の言動でこんなに一喜一憂してる私は、まだまだ姉離れができそうにない。









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