39.瞑目 ページ39
問Side
問「...」
「...」
しばらく口を開かないAちゃんをじっと見つめる。
伏した目の下にくっきり刻まれたクマ。
問「ねぇ」
前を歩いている唯ちゃんと言ちゃんに声をかける。
言「？」
唯「どしたの？」
Aちゃんの手を取る。
「、？」
問「僕たちちょっと寄り道して帰るね」
唯ちゃんと言ちゃんがびっくりしてるのが見える
「もん、...？」
けど、気にせずに歩みを進めた。
-
問「ちょっと待ってて」
「う、ん」
近くの公園のベンチにAちゃんを座らせて、自動販売機でココアを買う。
問「はい」
「...」
Aちゃんは黙ったままココアを受け取り、ぎゅっと握りしめる。
問「ずっとエナジードリンクしか飲んでないでしょ」
「...」
問「残しても良いから飲みな」
「...」
Aちゃんがプシュッと缶を開けて、ごくごく飲み始める。
「...おいしい」
少し顔色が戻ったようで、安心した。
問「ちょっと休んだら、帰ろっか」
そう言って横を見た瞬間
「...」
Aちゃんの瞼は閉じられていて。
問「...」
Aちゃんの手の中にあるココアをそっと抜いて、近くに置く。
「...」
左右にゆらゆら揺れるAちゃんの頭にそっと手を添えて
僕の肩にもたれかけさせた。
問「...おやすみ」
こんなにすぐ寝てしまうなんて
相当、疲れていたんだろう。
『何してるの〜？』
公園で遊んでた子供が何人か集まって僕たちをジロジロ見る。
問「しーっ」
Aちゃんを起こさないよう、人差し指を立てる。
『寝てるの？』
問「そうだよ」
『カップルなの？チューした？』
問「違うよ、してないよ笑」
少しの間子供達と話していると、『すみません！』と言いながら親御さんがやってきて
問「...」
「...すー...」
ベンチの周りはまた静かになった。
問「...」
「...ん...」
Aちゃんが口をもにょもにょ動かす。
問「...」
よだれを垂らされそうな予感がして、肩とAちゃんの間にハンカチを敷く。
サァー...
風と
遠くから子供達の遊ぶ声だけが響いていた。
.
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はぐきぐきぐき(プロフ) - ぷよーこさん» ぷよーこさん、いつも読んでいただきありがとうございます😖💖ゆっくりではありますが更新していけたらいいなと思います💖応援ほんとに力になります！！ (4月17日 22時) (
レス) id: b1c2e7a752 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - どんどんお話が進んで行って、ワクワクドキドキしながら読んでいます。今後も、ご無理なさらないペースで更新いただけると嬉しいです。 (4月4日 18時) (レス) @page40 id: 7d400068d9 (このIDを非表示/違反報告)
はぐきぐきぐき(プロフ) - 蚊に刺されさん» 蚊に刺されさん、コメントありがとうございます💖これからも4人の行く末を見守っていてください☺️ (4月3日 20時) (レス) id: b1c2e7a752 (このIDを非表示/違反報告)
蚊に刺され - 今後の展開気になる〜!!!応援してます (4月2日 10時) (レス) id: 99eb40f4e9 (このIDを非表示/違反報告)
はぐきぐきぐき(プロフ) - 野桜いちごさん» 野桜いちごさん、コメントありがとうございます💖応援本当に力になります🥲これからも読んでいただければ幸いです☺️ (3月31日 22時) (レス) id: b1c2e7a752 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はぐきぐきぐき | 作成日時：2024年1月28日 21時
