33.嫌な景色 ページ33
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「....?言ちゃん、どした?」
言「...Aさん、俺、....」
ピーンポーンパーンポーン
『5時になりました。用のない生徒は、速やかに下校してください。繰り返します。5時になりました....』
放送でハッとなって
勢いよく手を引っ込めた。
ドッ
ドッ
ドッ
言「(え、俺、今何言おうとして、た...?)」
「もう5時か〜、どちみち帰んないとだね」
言「...う、ん....」
チラと隣のAさんを見る。
なにも無かったかのような、普通の顔だった。
言「(...まじで、おさまれ、心臓、....)」
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唯Side
自習室で勉強したあとの帰り道
「ねー今生物何周目?」
聞きなれた声が聞こえてきて、パッと前を見る。
言「2」
「えーもう!?!?はっや!」
何メートルか先に、いたのは
Aと
唯「(...言、くん、....)」
「てか社会さ、今週に範囲終わる気配しなくない?」
言「あの人自分が好きなとこしか喋らないからなー」
唯「....」
仲、いいな、2人とも....
唯「(あ〜〜なんか、....)」
あんま、
見たくない、かも....
唯「....」
無意識に
どんどん顔が下に落ちる。
止まった足と、遠ざかる2人の声。
地面を、見つめながら
私は、方向転換して違う方向から変えることにした。
-
遠回りして、商店街の方を通って帰っていると
つん、と何かにつつかれるような感触があった。
唯「?」
後ろを振り返ると、
「やほ〜〜」
唯「...」
片手にいちご飴、片手にシュークリームを持った問ちゃんが立っていた。
唯「も...」
問「まって!何にも言わないで!どっちか当てるから!」
そう言って私をじーっと見る問ちゃん。
問「...Aちゃん?」
唯「ぴんぽーん」
問「あーくそ、唯ちゃんだったかーっ」
そう言って何故か問ちゃんは悔しそうにする。
唯「えー、今のでわかったの?」
問「声でわかる」
唯「そんなの初めて言われた」
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はぐきぐきぐき(プロフ) - ぷよーこさん» ぷよーこさん、いつも読んでいただきありがとうございます😖💖ゆっくりではありますが更新していけたらいいなと思います💖応援ほんとに力になります!! (4月17日 22時) (レス) id: b1c2e7a752 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - どんどんお話が進んで行って、ワクワクドキドキしながら読んでいます。今後も、ご無理なさらないペースで更新いただけると嬉しいです。 (4月4日 18時) (レス) @page40 id: 7d400068d9 (このIDを非表示/違反報告)
はぐきぐきぐき(プロフ) - 蚊に刺されさん» 蚊に刺されさん、コメントありがとうございます💖これからも4人の行く末を見守っていてください☺️ (4月3日 20時) (レス) id: b1c2e7a752 (このIDを非表示/違反報告)
蚊に刺され - 今後の展開気になる〜!!!応援してます (4月2日 10時) (レス) id: 99eb40f4e9 (このIDを非表示/違反報告)
はぐきぐきぐき(プロフ) - 野桜いちごさん» 野桜いちごさん、コメントありがとうございます💖応援本当に力になります🥲これからも読んでいただければ幸いです☺️ (3月31日 22時) (レス) id: b1c2e7a752 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はぐきぐきぐき | 作成日時:2024年1月28日 21時