30.秘密は共有? ページ30
唯Side
Aの部屋の前に立つ。
スーッと、深呼吸をした。
コンコン
「はーい」
ガチャッ
「なに〜」
勉強中だったらしいAは、机に向かったままこちらを振り向かずに返事をする。
唯「A、リコーダーありがと」
「あーそういや貸したっけ」
「学校で返してくれればよかったのに」
唯「あ、...ごめん、」
「ええ、あ、ごめんごめん責めてるとかじゃないからね!?」
そう言いながらAがくるっとこっちを振り返る。
キャスター付きの椅子がキィ、と軋む音がした。
「あたしのリュックの中入れといて」
唯「わかった、」
アルトリコーダーをAのリュックの中にそっとしまう。
....Aの部屋に来たのは、これだけが理由じゃない。
ドクン
ドクン
言え、言うんだ、唯、
私は、言くんのことが、.....
「用それだけ?」
唯「えっあ、....う、ん....」
「んじゃ、おやすみ〜」
唯「うん、おやすみ....」
___バタン
唯「(い、....)」
言えなかった.....
っていうかまだ恋?って確定?した、わけじゃないし、!!
ていうか!Aに言わなきゃいけない義理はないというか!!
-
『いーい?うちらの間には、秘密禁止だからね!』
『わかった!!秘密!なし!』
-
唯「っ....」
幼い頃にしたあの約束
まだ、有効なのかな
-
『絶対言わないでね!?』
『だーかーらー言わないって!』
『...私、梅田くんのこと好きかも...』
『えーーっ!!!』
『しーっ!静かにっ!』
-
中学の時は、しょっちゅう恋バナでキャッキャしてたっけ。
「別の世界を見るべきだ」なんて言った私が
唯「(Aと秘密を共有する権利、あるのかな....)」
-
「(なんか唯様子変だったな...)」
「(腹減ってんのか....?)」
-
186人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はぐきぐきぐき(プロフ) - ぷよーこさん» ぷよーこさん、いつも読んでいただきありがとうございます😖💖ゆっくりではありますが更新していけたらいいなと思います💖応援ほんとに力になります!! (4月17日 22時) (レス) id: b1c2e7a752 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - どんどんお話が進んで行って、ワクワクドキドキしながら読んでいます。今後も、ご無理なさらないペースで更新いただけると嬉しいです。 (4月4日 18時) (レス) @page40 id: 7d400068d9 (このIDを非表示/違反報告)
はぐきぐきぐき(プロフ) - 蚊に刺されさん» 蚊に刺されさん、コメントありがとうございます💖これからも4人の行く末を見守っていてください☺️ (4月3日 20時) (レス) id: b1c2e7a752 (このIDを非表示/違反報告)
蚊に刺され - 今後の展開気になる〜!!!応援してます (4月2日 10時) (レス) id: 99eb40f4e9 (このIDを非表示/違反報告)
はぐきぐきぐき(プロフ) - 野桜いちごさん» 野桜いちごさん、コメントありがとうございます💖応援本当に力になります🥲これからも読んでいただければ幸いです☺️ (3月31日 22時) (レス) id: b1c2e7a752 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はぐきぐきぐき | 作成日時:2024年1月28日 21時