双子、今日もお騒がせします。【hgs】

14.知らない世界 ページ14

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朝、学校に向かっていると東くんの後ろ姿が見えた。


後ろ姿だから、まだどっちかはわからない。





「おはよ」



「あ、Aちゃんおはよ〜」




振り返った瞬間のふにゃ、とした顔で分かった。



「問か」



問「そだよ」




隣には、東言はいない。




「東言は？」



問「？先に学校ついてんじゃない？」



「一緒に学校行かないの？」



問「えー、行く時もあるけどそんなないかも」



「...そうなんだ」




そっか。

そういうもんなのか。






「そっか...」







双子の距離感って、そんなもんなんだ。


なんだか、少しだけ憑き物が取れた気分だった。






問「なにー？なんか今日元気ないね」



「うーん」



問「なんかあったの？」





そう言って見つめてくる問の目は、ニコニコしてるけど真剣で。


気づけば口から言葉が出ていた。






「問は、部活って入ってる、？」



問「うん、入ってるよ

クイズ研究部」



「それって、どうやって、決めた？」




いつも唯と同じのに入ってたから

部活の決め方すらわからない。





問「うーん、“好き”とか、“楽しい”っていう気持ちが湧くかどうか？じゃない？」




「なるほど....」




うーん、と頭を悩ませる私。


それを見た問は、





問「今日、放課後来てみる？」



と言った。




「....えっ」







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-放課後-





ガチャッ




問「こんにちは〜」


「こんにちは、....」




問に誘われた私は、ノコノコとクイズ研究部の部室へやってきてしまった。




部室の中には、10人も行かないくらいの人たち。



多分、ほとんどが先輩。





『問ちゃんお疲れ〜！


って、え！！誰その子！？』




『入部希望者！？』




ガシッ



「わ！？」




いきなり2、3人の人に囲まれ、


特に勢いのすごい女の人に手をガシッと握られた。





「えええ見学だけ！です！」



問「ぶちょー、Aちゃんがびっくりしてます」




部長「すまない！可愛い女の子を見てつい興奮してしまった！」



「...あ、ありがとうございます？」





どうやらこの勢いがすごい女の人が部長らしい。







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