13.行ってらっしゃい ページ13
ASide
布団に入って、色々考えた。
思い出すのは、昔のこと。
思い返せば私は昔から喧嘩早かった。
『やーいやーい!ぶりっ子唯ー!』
唯『うわぁぁん、やめてよ!ぶりっ子じゃないもん!』
『“もん”だって〜!ぶりっ子ぶりっ子!』
『おい!!ふざけんな!!唯にあやまれ!!』
これ、幼稚園の時だっけ。
このあと私が男の子を突き飛ばして
男の子が私をグーで殴ってきて
2人で取っ組み合いの喧嘩になってたのを唯が泣きながら止めてたっけな。
結局みんな親を呼ばれて、かなりの大事になったのを覚えてる。
「(懐かし....)」
守っているようで
いつも私は唯に守られてばっかりだった。
中学時代、私は生意気だという理由でテニス部の先輩から嫌がらせを受けていた。
けど私は全然気にしてなかったし、実力で黙らせてやるってただただ練習に取り組んでた。
そんなある日、ピタッと先輩からの嫌がらせが止まった。
私は、「やっと飽きたか」くらいに思ってたけど
あとで友達から、唯と先輩が私のことで口論をしていたという事実を聞いた。
先輩からの嫌がらせがなくなる前の日のことだった。
その時に
双子でも私は、どうしようもなく“妹”なのだと実感した。
ずっと、唯に守られてたのだ。
「....」
布団の中でもずっと目は冴えたまま
夜が更けていった。
-
-朝-
「おはよ...」
母「おはよー」
唯「おはよう」
朝、下に降りてくると唯はもう学校にいく準備万端で。
唯「A」
「....」
唯「私朝練行ってくるね。遅刻しないようにね」
唯の、声は
いつもと変わらず優しかった。
「...姉ちゃん」
唯「うん?」
「...ごめんね。
部活、がんばって」
唯「...うん。行ってきます」
母「気をつけてね」
バタン
「....」
母「さ、あんたも早く朝ごはん食べちゃいな」
「うん」
1人で食べる朝ごはんは
なんだかいつもと違う感じかした。
母「成長したね」
「...そうかな」
これはこれで悪くないと、思った。
.
186人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はぐきぐきぐき(プロフ) - ぷよーこさん» ぷよーこさん、いつも読んでいただきありがとうございます😖💖ゆっくりではありますが更新していけたらいいなと思います💖応援ほんとに力になります!! (4月17日 22時) (レス) id: b1c2e7a752 (このIDを非表示/違反報告)
ぷよーこ(プロフ) - どんどんお話が進んで行って、ワクワクドキドキしながら読んでいます。今後も、ご無理なさらないペースで更新いただけると嬉しいです。 (4月4日 18時) (レス) @page40 id: 7d400068d9 (このIDを非表示/違反報告)
はぐきぐきぐき(プロフ) - 蚊に刺されさん» 蚊に刺されさん、コメントありがとうございます💖これからも4人の行く末を見守っていてください☺️ (4月3日 20時) (レス) id: b1c2e7a752 (このIDを非表示/違反報告)
蚊に刺され - 今後の展開気になる〜!!!応援してます (4月2日 10時) (レス) id: 99eb40f4e9 (このIDを非表示/違反報告)
はぐきぐきぐき(プロフ) - 野桜いちごさん» 野桜いちごさん、コメントありがとうございます💖応援本当に力になります🥲これからも読んでいただければ幸いです☺️ (3月31日 22時) (レス) id: b1c2e7a752 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はぐきぐきぐき | 作成日時:2024年1月28日 21時