絶対君だよ

90.覚悟 ページ43

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「あのね、私....」














「...コンビニ寄って帰りたい！」















桜「いいよ！何買うの？」


「...あいす」


桜「まだ食べるの！？」


「へへ」









「......、」















言え、なかった。







言えるわけ、なかった。







大谷くんの横で幸せそうに笑う桜の顔




今日、涙ぐんでた桜の顔




どっちもが、私の頭の中に浮かんで





ずっと消えなくて










口が裂けても




大谷くんが好きだなんて、言えなかった









言うとしても




絶対、今じゃない。




そう、思った。





桜「ここの近くって何があったっけ？」


「セブンが一番近い」


桜「桜ファミマが良いー」


「文句言うな！」


桜「ははは」








私は




自分の気持ちに素直になるより




桜を大事にしたかった。









-




ちはる『ま、人生一度きりなんだし、後悔のないようにね』





-








「....」








ちはるの言葉が頭をよぎる。








桜「何食べよっかな」


「結局桜も食べるんかい」


桜「ねぇパピコ半分こしよ」


「やだーあたしパルム食べたい」


桜「ちぇー」


「2個くいなさい」


桜「Aいじわる！」


「ははは」








桜が笑顔でいてくれるなら



自分の気持ちなんてどうでも良かった











ねぇ、ちはる






私、





きっと、この選択で後悔しないと思う








-







大谷Side





白雪と別れて1週間が経った。







“なんで別れたんだ？”




“どっちが振ったんだよ”







もう、とにかくいろんなことを聞かれたけど






俺は、どれもまともに答えることができなかった。









-







藤浪「それ、お前が振ったようなもんだろ」









大谷「....」








藤浪にそう言われたのは





部活後




部室で二人きりの時だった











藤浪「図星って顔してる」







大谷「....なんで、そう思うんだ、？」







藤浪「....」







藤浪「お前、白雪のこと好きじゃなかっただろ」









ドクン








大谷「....」








胸が、嫌な音を立てた








大谷「(こんなこと、前にも、あったような...)」











-








ちはる『いいかげん自覚しろ』







ちはる『お前が好きなのは桜じゃない』







-







大谷「...っ....」










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