絶対君だよ

88.確信に変わる ページ41

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次の日の朝




登校中、大谷くんを見かけた。





「(隣に、...)」






桜の姿は、なかった。






「....」







「...おは....」






上げようとした手がピタッと止まる。




「....っ、」




結局



私は、大谷くんに声をかけることができなかった。










-昼休み-








桜「翔平と別れた」





「.....！！！」






そう桜から告げられたのは、4人でお昼ご飯を食べていた時だった。






光里「えーーーー！？！？」





ガタッと立ち上がった光里の大きい声が食堂中に響き渡る。


人の視線が一気に集まったことに焦った私とちはるは急いで光里を元の席に座らせた。






ちはる「光里落ち着け」



光里「えいつ、！？いつ！？」



桜「球技大会の後」



「...！」







“やっぱり”




そう、思ってしまった




だって、球技大会が終わった後からずっと




大谷くんと桜が一緒にいるところを見ていなかった







光里「どっちから！？」


ちはる「ちょっと、光里....！」






“どっちから”



聞けなくても、聞けなかったこと。







絶対、これからも聞けないと思っていたこと。



それをこんなにもすぐに聞いてしまう光里のことを



すごいとも、怖いとも思った。







桜「....」




少しの間、沈黙が流れる。





これ



もしかしてやばいかも





そんな空気を察したのは私だけではなかったみたいで






光里「さ、桜ごめ、言いたくなかったら、...」







そう、光里が口を開いた時








桜「....私が、振られたの」







桜は、静かにそう言った。





儚くて




今にも消えそうな顔で笑っていた








光里「そ、っか....」



ちはる「....」







なにを、言ったらいいか




わからなくて





みんなが口をつぐんでいた時





真っ先に口を開いたのは







光里「...じゃあもうさ、今日は、ぱーーっと遊んじゃお！！」





やっぱり、光里だった。






桜「ええ、」



光里「ミスドとかプリクラとかカラオケとか！楽しそうなこと全部しよ！」



桜「いいの、？」






今日、は、....









「(....部活、が....)」






光里「いいよ！ね！みんな大丈夫だよね？」





ちはる「あたしは大丈夫だけど」




桜「私も」






「....」





「....私も！」






この日





私は初めて部活をサボった。








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