43.hj.父 ページ44
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『お願いだから私をがっかりさせないでくれ』
「....はい。申し訳ございません」
なんだあれは。
本当に親子の会話なのか？
ヌナは今まで
あんなふうに扱われて生きてきたのか？
その時
『担当も、変更になったそうじゃないか。
何かお前がへまをしたんじゃないのか』
「....」
社長の言葉に、俺は耳を疑った。
担当の変更。
今、ヌナが詰められているのは
俺のせいだ。
俺は、思わず早足で二人の元へ駆け出していた。
HJ「...あの、」
現れた俺を見て、ヌナは目を丸くする。
社長も、少し驚いているようだったが
俺の姿を見た途端わかりやすく笑顔を浮かべた。
HJ「お話中すみません」
『いえいえ滅相もない、いつも不出来な娘がお世話になっております』
HJ「お疲れ様ですハン社長。
すみません、今お話しされていた内容が聞こえてしまいまして、
担当の変更の件なのですが」
『ああ、聞こえていたのですね。申し訳ありません。
きっとうちの娘が失礼なことをしたに違いありません、あとで私がよく言って聞かせますので』
社長がそう言っている間
ヌナはずっと俯いていた。
『この子はほんとに無愛想で申し訳ない。
ほとんど笑わなくてつまらない子だとは思いますが、仕事だけは良くできるんですよ』
俺は、何も言っていないのに
社長はずっとペラペラと喋っていた。
俺は、もう耐えられなかった。
『ほんとに何もできない娘でね、昔から私が「....あの、」
HJ「....Aさんのことを、悪く言わないでください」
社長の言葉を遮ってそう言うと
社長も、ヌナも目を見開いて驚いた顔をしていた。
HJ「うちのメンバーみんなAさんのことが大好きで
僕が独り占めしているのが申し訳なくて少しの間担当を交代することになっただけなんです。
明日からはまた俺の専属に戻ってもらうつもりです」
予定していなかったはずの言葉がペラペラと出てくる。
HJ「Aさんは、よく笑う、笑顔がとても素敵な人です。
Aさんがいらしてから、毎日がとても楽しいんです」
『あ、あぁ...そうですか、...』
狼狽える社長の姿を見て、ハッと我に帰る。
HJ「...すみません、今日は失礼します」
やりすぎた、と少し後悔しながら
ヌナの手を引いて俺は歩き出した。
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はぐきぐきぐき(プロフ) - belleさん» お返事遅くなってしまいすみません💦コメントありがとうございます💖これからも作品を愛していただければ幸いです☺️ (4月1日 22時) (
レス) id: b1c2e7a752 (このIDを非表示/違反報告)
belle(プロフ) - 初めまして！すごく面白くて二人のこれからをずっと読んでたくなっちゃいました、笑Twitterもフォローさせていただきました！素敵な作品に出会えて良かったです！ (9月24日 12時) (レス) id: a2ba23688b (このIDを非表示/違反報告)
はぐきぐきぐき(プロフ) - 白さん» 白さん、読んでいただきありがとうございました❤️ (7月14日 22時) (レス) id: 7acbc31d9a (このIDを非表示/違反報告)
白 - 一気読みしてしまいました！最高でした…！素晴らしい作品を作って頂きありがとうございます！ (7月12日 8時) (レス) id: 4aea3d1271 (このIDを非表示/違反報告)
はぐきぐきぐき(プロフ) - 渚紗さん» 渚紗さん、コメントありがとうございます☺️お粗末さまでした💓 (2023年3月19日 8時) (レス) id: 7acbc31d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はぐきぐきぐき | 作成日時：2023年3月1日 16時
