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2話 ページ3
慌てて掛け布団を自分の体に巻き付ける。
何で！？何で服着てない！？
ベッドの周りを見回すと、自分の
服だと思われるものが散らばってた。
かろうじて、下着だけはつけてる。
ただし、下だけだ！
｢あ…あの…すみません。｣
とりあえずこの状況を整理したい。
そのためには目の前で頭抱えてる
この人と話しをしなきゃどうにもならん。
でも…なんかこの人…見覚えが。
私の声に反応して、目の前の人物が
顔を上げる。
体はそんなにガッチリしてる
わけではない。どちらかと言えば細い。
でも腕とかほどよく筋肉がついてる。
触ったらカッチカチって感じ？
でも肩は…撫で気味…。…ん？
撫で肩…の。細マッチョ？
あれ？もしかしてこの人…。
｢…あのさ、お前ふざけてんの？｣
触り心地がよさそうな(ていうかフワフワだったよ)な髪の毛の間から覗いた丸い瞳。
その瞳と目が合った瞬間。
その人が誰だったのか。
どうして私がここにいたのか。
全部一気に思い出した。
｢さ、櫻井さん…。お、はようございます…。｣
｢おはよう……じゃねぇよ。いい度胸してんな？お前。｣
そうだよ、何で忘れられたんだよ。私。
私は昨晩。
一世一代の大勝負に出たんじゃないか…！！
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作者名：しほらい x他1人 | 作成日時：2015年3月16日 18時
