私と名探偵【文スト 江戸川乱歩】

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乱歩「どーしたの？ボーッとしちゃって。昔のことでも考えてた？」



やっぱりすごいなぁ乱歩は



田村「うん、ちょっとね」






ちなみにあれから三年経って、乱歩はこれでもかというほど私にベッタリだ





それはもう毎日心臓が危ないくらい可愛い



ほんっっとうに可愛い







乱歩「ねぇ瑠佳ー、僕ね、軍の所長の横領を暴いたんだ！」





乱歩は今軍に勤めている



住み込みで働く予定だったらしいが、私が引き止めた



だって可愛いんだもん



ずっと近くで見ていたいんだもん





ここから軍の署までは結構遠いが、乱歩は頑張って通っている



いつもギリギリだが……






田村「おおー、やっぱり乱歩はすごいねぇ」






そう言って撫でてやると、とても喜ぶ



家の乱歩は本当に可愛い




乱歩「あはは！そしたらね、追放された！」






田村「へぇー、追放かぁー、追放ねー、追放だぁー………ん？…追放っ！？」





えっ……


ということは乱歩くん？




職を無くしたと？







田村「またかい！！」





乱歩「だって…良くないでしょ？だから教えてあげたのに……なんでみんなは何も言わずにいるんだ…」





田村「……そうだよね」





乱歩は頭が良すぎる



それ故に他の人とは馴染むのに時間がかかる



それにこの性格




少々生意気な感じ




言い争いが多発してしまいそう




会社の人にとってみたら不都合だろう




まぁそんなとこが可愛いんですけどね！！？(末期の症状)






田村「乱歩、今回は君が正しいんだ。何も悪くないよ…おいで」




乱歩「………」




私がそう言うと乱歩は何も言ってはくれなかったが



身を委ねてくれた





時々こうやって乱歩を抱きしめている




乱歩はよく同僚や上司とトラブルを起こすのでなだめている






田村「乱歩をそんな所長がいる所で働かせられないし、いい機会だ、転職でもしたら？ほら飴あげる」





私は巾着袋から山葡萄味の飴を取り出し、乱歩の口の中に入れてあげた






乱歩「うん……これ好き、もう一個ちょーだい」






そう言って角度的に上目遣いになっている乱歩




私はこれに一瞬にしてやられてしまう








田村「ゔっ…はいどーぞ」




乱歩「ふふっ、ありがと！」




ニコッと笑う乱歩





……ほんっとに可愛いっ！

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