私と名探偵【文スト 江戸川乱歩】

番外編１ ページ9

これはある日のこと

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ガチャ





田村「ただいま〜」



私は仕事を終え、家に帰ってきた





田村「……あれ？」





いつもなら、「おかえりー！」と嬉しそうに駆け寄ってきてくれる


それがもう可愛いったらありゃしない…！





ん"ん"っ…話がそれた




てか、そもそも家にいない



昨日、乱歩自身が明日の仕事は休みだと言っていたので仕事なはずもない









しかし、代わりにこの家にいる子がいる



猫「にゃー！」




かわいい猫ちゃんだ




田村「ッ〜〜！！！」




私は今、猛烈に感動している



私は猫が大好きなのだ





まるでお帰りとでも言うように



この子は鳴いていた




田村「かわいいねぇ！どこから入ってきたのー？」





今の私はとんでもなく腑抜けた顔をしているだろう




だって可愛いんだもん！！





この子はとっても人懐っこい



こちらに寄ってきて、私に身体を擦り付けてくる



私はもう尊死寸前だ




頭を撫でると気持ちよさそうに目を細めた



田村「ああぁ〜かわいい！！」




しばらくもふもふを堪能していると


ふと疑問が浮かんだ




田村「ねぇ君、ほんとにどこから入ってきたの？」



私は乱歩に一応鍵を渡し、窓にもドアにも鍵をかけていた



乱歩は家に居らず、鍵も閉められていたということはどこかへ行ったのだろう




もしかして、乱歩が入れたのだろうか


まあ猫が可愛いので良しとする




猫「にゃー」


田村「なあに〜？」




それにしても可愛い



この子は毛並みも良くて触り心地が最高だ




黒い毛に緑色の瞳…





……なんか乱歩に似てるな






田村「って、そんなわけないか！ご都合異能力じゃあるまいし！」




《これが、後にフラグ一級建設士という称号を得る少女である》




この猫はされるがままの状態だったのでしっかりと堪能した




それでも触り足りなく、撫でていた時だった



ボフンッ



田村「ゴホッゴホッ」



部屋に煙が蔓延していた



……おっと？これはもしかして…





乱歩「ありゃ、元に戻った」





田村「」

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