夏夜のマジック【YG】 (ページ5)

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ドンｯ

この鈍い音は

トラックと接触した音じゃない

この音は、地面と私の体が接触した音だ

ものの2、3分ほど気絶していたらしい私は周りを歩く人々に囲まれていた。

この数分の間にある人は救急車を、

ある人はAEDを持ってきてくれていた。

目を覚ました私は

幸い、打ちどころは悪くない

まあ、少し気絶はしていたけれど。

それは体と地面が接触した衝撃によるものだと思う

目眩もせずに普通に立てたし

出血もしてないし骨折もしていない

飛び出した男の子だつて私の腕でホールドされていたから無事だったみたい

人1『大丈夫ですか！？』

｢だ、大丈夫です。｣

人2｢もうすぐ救急車がきます！｣

私も男の子も救急車は必要ないな

外傷ないし

男の子『お姉さん、ごめんなさい』

｢無事でよかった｣

男の子『でも、僕のせいで服が汚れちゃって』

男の子に言われて見ると、

ワンピースの裾が黒くなっていた

思い返してみれば

結構時間かけて準備したんだった。

｢それより、なんで急に飛び出したりしたの？｣

男の子『ボールが…』

｢もう、今後は気をつけること！約束よ？｣

そんなやり取りのうちに

救急車が到着し救急隊員の人が走ってやってきた