夏夜のマジック【YG】 (ページ14)

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#14 YG side ページ14

あれから3ヶ月も経った

数人で一部屋使うような所からは

植物状態のAは遠の昔に移動させられた

あの時ら気を失ってから

Aは今も死んだように眠っている

なぜ意識を取り戻さないのか

医者でさえ分からないのだから

俺には知る由もない

一向に目を覚まさないお前を

この病院で見るのは何回目だろうか

最初の頃は、

明日になってまた来れば

Aが起き上がっていて

俺の名前を呼んでくれると思っていた

ｶﾞﾁｬ

JN｢ユンギ｣

YG｢ジニヒョン……｣

JN｢今日もまた来てくれてるんだね｣

YG｢目が覚めた時、俺がいないとAは寂しがるから｣

だから、俺は毎日ここに通う

いつかまた、Aが目を覚ます日まで

来てくれたんだねって

Aに言って貰える日が来ると

今でも信じている

信じることしか俺にはできない

JN｢ごめん、ユンギ｣

YG｢どうしてジニヒョンが謝るんですか｣

俺がそう聞くと

ジニヒョンは余計に悲しい目をする

YG｢ジニヒョン……何か知ってるんですか？｣

JN｢いや……、｣

YG｢ジニヒョン！｣

何だっていい、教えてくれよ

JN｢Aはもう、目を覚まさないかもしれない｣