恋なんてしないはずだった【国見英】

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合宿初日。



私は烏野の皆さんに挨拶をして

分かったことがある。








今のままでは、

青葉城西(うち)は負ける








私たちが油断しているわけじゃない






烏野の人達は

みんな心が綺麗だから。





いがみ合うことがあっても

心の内ではちゃんと尊敬し合ってて、






私たちみたいな

薄っぺらい様な信頼関係でもない。







遅かれ早かれ、いつかこの人たちに

喰われてしまう。








そんな漠然とした危機を感じた。









それにしても、







｢あの…何か用ですか？？」







そんなに見られると全然集中できない


えっと、あの人は確か






｢月島くん…だよね？」






今は夜ご飯の前で確か自由時間のはず。


ふらっとここに来たのかな。






｢他の人は自主練か何かしてます？」

月島｢あ、はい」


｢みんなよくやるね、オーバーワークにならないといいけど。徹なんてとくに。月島くんはしなくていいの？」

月島｢……」







あれ、これ言っちゃ不味かった感じかな。





元々口数の少ない

クールな感じなんだろうけど



気まづくなっちゃった気がする。







｢ごめん、今のは聞かなかったことにしt」

月島｢青城のこと話す時、楽しそうなのに過去形なのは何かあったからデショ。」








的確な言葉に返す言葉がなかった。




はぐらかそうと思った。






他校の、ましてや1年生の子に

話せることじゃないと思ったから。









ｶﾞﾁｬ ＿＿＿＿









｢！！！！！」







｢なんで、」









どうして国見くんが

食堂(ココ)に？

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