恋なんてしないはずだった【国見英】

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それから、コーチに

合宿について詳しく話を聞いた。





合宿のお相手は、

同じ宮城県の烏野高校らしい。






烏野高校は

少し前まで強豪だったみたいだけど、



ココ最近は

結果がイマイチ残せていないとか。







でも、今年入った1年に

ものすごい子がいるとかで、



合宿をすることになった

という経緯だそうだ。









そして、コーチから大切なお願いを受けた。







それは、インターハイ前の貴重な時間を

お互いいいものに出来るように、



向こうのマネージャーさんと協力して

選手を支えてくれ





ということだ。






もちろん、二つ返事で快諾した。

最初からそのつもりだから。









.








職員室から出ると





一気に方の荷が降りたからか




それとも




退部かもしれないという

少しの不安から逃れたからか





どっと疲れを感じた。









だけど、それとは裏腹に






向こうのマネージャーさんは

どんな人なんだろう、とか



どんなチームなんだろう、とか






頭にはそんな疑問ばかりが浮かんでいて

久しぶりに胸が高揚した。









そしてしまいには



この合宿で上手くやれたら

私がベンチ入りできるのかな。





なんて、



漠然と考えることが出来るくらいに

私の心は軽くなっていた。









ほんと、私って




あんなことがあったのに、

まだ期待してる。







ほんと、


自分でも馬鹿だなって思うくらい

全然懲りてないみたい。

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