バレーはもうやめた1

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A


『あ、ここだ』



校舎の渡り廊下を横切り



体育館のすぐ近くにある部室棟の後ろのフェンスには



人1人余裕に通過できる穴が空いている



そこを通れば5分ほど時間が短縮出来ると孤児院を出て行った人に聞いた


『帰ろ「「キャプテン！！！」」っ？！』


『日向、、、？』


今日は色々なことがあるな、と思いつつ


午前中に嫌というほど聞いたあの声が聞こえた方を覗く



『、、、気になる』



ちょっと寄ってから帰ろ


帰りたいとは思っていても気になるものは気になる



『、、、』



物陰に隠れて日向と黒髪くんの姿を見てみる




黒髪「勝負させて下さい！」


日向「おれ達対先輩達とで！！」



黒髪&日向「、、、せーのっちゃんと協力して戦えるって証明します！！！」


なんで？まだ会ったばっかりなのに先輩達と戦うの？



坊主さん「ウハーッ！！ビバ単細胞！！」


涙ぼくろさん「いま、せーのって聞こえたんだけど」


単細胞生物って一つの細胞で出来てるんだよ、逆に凄くね？


褒め言葉だよ


その後も会話のラリーが続き、最終的に土曜の午前に試合を行うということになった




要は日向ともう1人の子が何かやらかしてしまってペナルティーを試合で決める、みたいなことだよね？




何やったんだよ



ゴッ、、


『いっ、、、たい』


こんなとこに木、設置すんなよ



日向「A！？」



『っひ、、、ばれた、、、』


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どうやら自分勝手な行動をした上、教頭先生の機嫌も損ねてしまったのだと


『そっか、大変だね』


黒髪「あの、バレーとかやってたんすか？」



『、、、は？』


なんで？なんでバレた？どうしようどうしよう


『いや、「Aは見る専門だってよ」』


日向、意外と使える



『何でそう思ったんですか？えっと、「影山ッス」影山くん』


影山「タメでいい、なんか、こう、、、」


黙り込んじゃった


『えーっと、まぁいいや、頑張ってね』


日向「あ！そうだ！今度の土曜、Aも見に来てよ！」


『、、、分かった、楽しみにしてるね』


久しぶりにバレーを生で見る


あぁ、本当に楽しみ


『じゃあ、また土曜日ね、バイバイ、日向、影山』

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