今日もミンユンギを我慢する。

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ユンギさんいわく、キスしたので風邪が移ったというベタな理由で私を休ませるらしい。





『ちゃんと寝ててくださいね』


YG「言われなくても寝るわ」





今度こそ食べ物を買ってきた私は、ユンギさんが取りやすいようにサイドテーブルに軽食を並べて置いて、
キッチンで適当にお粥でも作ることにした。


鼻歌交じりでお米を煮ていると、背中にのしっと重みを感じた。






『ちょっ…どうしちゃったんですか』






肩にあごをのせて、腰に腕を回してくる。







YG「気分」






風邪のせいでおかしくなってしまったのか…
そうなのか…

意外な一面すぎて、普段はありえないのにかわいく見えてくる始末。







『赤ちゃん返りですか？』


YG「黙って作れ」


『はい』






口だけはいつも通りのようだ。

とはいえ、今日のユンギさんは怒らないし
たまに笑うし、ちょっとふざけてみたくもなる。







『ユンギさん』



YG「ん」



『好きって言ってみてください』







今の調子なら言ってくれそうだと思ったのに、黙りこくっている。


もしかして無視？









YG「言うと思ったか？」



『えぇ、言ってくれないんですか？』







そんなに単純ではないようだ。









YG「…嫌いじゃない」



『それはだめです』



YG「調子乗んな」







腰にまわっていた腕が離れて、

熱を帯びていた背中が物寂しくなって
振り向くとまだ近くにいて目が合った。


実に面倒くさそうな顔をしている。








『嫌なら別にいい…』








諦めて言いかけた私の言葉をさえぎって、
一瞬だけ、触れるだけのキスをすると

何事も無かったかのように寝室に戻っていった。








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