今日もミンユンギを我慢する。

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『ユンギさん』




昨日借りたハンカチを返しながら、私は初めて自分から動いてみた。




『今日の夜、飲みに行きませんか？』





受け取ったハンカチをジャケットに仕舞う手が一瞬止まる。





YG「仕事の愚痴なら聞かねぇぞ」





ぶっきらぼうに言うけれど、愚痴を言うとしたらユンギさんの小言についてなので、そんなことがしたくて誘ったんじゃない。

ミナに言われたこともあって、会社以外での素のユンギさんのことについてもっと知ってみようかと思ったからだ。





『ユンギさんのこともっと知りたいだけです』





何を言ってもいびってくるので、私は正直に自分の意見をぶつけるしかなかった。


パソコンで作業をしているユンギさんとの間に
少しの沈黙が流れる。








YG「定時までに仕事終わらせたらな」




そう言ってまた目の前に課題という名の仕事が積み上げられた。





『…終わらせてみせます』






自分のデスクに戻ってからは、今までにどうして発揮できなかったんだというほどの集中力で
どうにかこうにか定時までに全て片付けた。






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YG「やればできんじゃねぇか」





険しい顔で最後のチェックを終わらせたユンギさんは、私が入社して初めて褒めたかもしれない。





YG「毎日タラタラやってんの、あれわざとか？」


『タラタラって…そんなわけないじゃないですか』


YG「じゃあこれからもそうすることだな」




小言は会社を出てから前に飲み会をした居酒屋に入るまで続いた。






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