15人目 ページ16
私はおじいちゃんに呼ばれ
体育館の中へと入っていった
鍛｢おまえ、何で若利と喧嘩してたんだ?｣
『………け……な……て……い……
……喧嘩なんてしてないよ』
そう、あれは喧嘩じゃない
一方的な八つ当たりだ
若利くんはいつだって私の事を見てくれてた
ちゃんと忠告だってしてくれた
“このままだと、お前はコートに立てなくなる
セッターで居られなくなる
仲間に見捨てられる”
そう………ちゃんと忠告してくれたのにっ…
私がそれを聞かなかったから、、、
聞こえないふりをして、自分を通したから…
私は────────────
仲間に見捨てられた
お前はもう必要ないと言われた
鍛｢はぁ…なんでもいいが、
喧嘩だけはするなよ。
お前にずっと味方をしてくれてたのは
他の誰でもない、“若利”だ。
そのことを忘れるなよ｣
『っ…分かってるよ。
ちゃんと感謝してる。
でもやっぱり、辛いの……』
この気持ちが辛いの
クロのこと
好きなのに…
それは“Love”じゃなのかもしれない
こんなの、辛いよ………
『最初から婚約なんて────
なかったら良かったのに』
｢────────A？｣
昔からよく知ってる声
こんなの、一人しかいない
『──────────クロ？
なんで、なんでここに居るの？』
聞かれた…よね
どうしよう………
クロの事、傷つけたくないのに…
黒｢そんなことより、今…
“最初から婚約なんて
なかったら良かったのに”って｣
『クロ…あの、、、』
黒｢っ…わかった。父さんに言ってみる
だからもう、俺に構わないでくれ｣
苦しい顔………
私がこんな顔にさせてるんだ
『待ってクロ!!』
黒｢なに？｣
黒の泣きそうな顔、初めて見た……
お願い…………泣かないで？
そんな顔………見たくないの
黒｢言いたい事がないなら先に戻るから｣
『嫌だ!行かないでよ!!!クロっ!!』
あれ………どうして私…
こんなに必死に止めてるんだろ…
なんで私………
こんなに泣いてるんだろ…………
黒｢頼む。しばらく1人にしてくれ…｣
そう言い、クロは去っていってしまう
それを見て私は泣き崩れてしまった
『おじいちゃんっ……
もう私……………自分がどうしたいのか
わかんないよ……
もう何も分かんないの』
分からない………
クロと若利くん…………
どっちが“Love”なの…?
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くるみ(プロフ) - なつきさん» ありがとうございます!!!!! (2020年5月31日 11時) (
レス) id: 55d958a2d5 (このIDを非表示/違反報告)
なつき - 今後の展開が楽しみすぎる！！更新頑張ってください！！ (2020年5月31日 8時) (レス) id: 0d6f6a630f (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - なつきさん» コメントありがとうございます。木兎さんの方も読んでくださったんですね！嬉しいです！本当にありがとうございます。更新頑張ります！ (2020年4月23日 12時) (レス) id: 55d958a2d5 (このIDを非表示/違反報告)
なつき - 木兎さんの小説から来ました。こっちの作品も好きです！夢主ちゃんかわいい...最高です！更新頑張ってください。応援してます！ (2020年4月22日 12時) (レス) id: 0d6f6a630f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花咲優奈 | 作成日時：2020年4月15日 0時
