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短編「私は彼女じゃない」 ページ4

「天女様、今日も美しいですね。」


「天女様、今日は我々と一緒に町に行きませんか?」


私は天女様なんかじゃない。



私にはちゃんとした名前がある。




でも、彼らは「天女様」「天女様」と



そう呼ぶ。



私は天女じゃない!



私は天女なんかじゃない!! 



「オレタチハ、テンニョサマノタメナラナンデモデキマスヨ。」



いやっ、私は天女なんかじゃないの!



私はA!Aなの!




「テンニョサマ」




やめて!私はAなのっ !



天女なんかじゃないの!!




昔、私がここに落ちてくる前、




もう一人の女性が居たそうだ。





その女性は誰よりも美しく、誰よりも優しく、
みんなの天女様だったそうだ。




しかし、彼女は突然と姿を消した。 





彼らは彼女を探した。
でも、探しても探しても彼女は見つからない。





彼らは飽きらめた。
彼らは天にお帰りになったと思いこんだ。 




「テンニョサマ」

「テンニョサマ」





その彼女が居なくなった悲しみに



私を彼女に重ねる。 






でも私は、彼女なんかじゃないの!!




私は普段の女の子なの!




私はAなの!!





……怖い。



ここに居たら私は私じゃなくなる。




私が壊れる。





「テンニョサマ」





テンニョサマ、その言葉がぎゅるぎゅると



頭の中に残る。




「サァ、テンニョサマ」





そして、私はついに、壊れた。




「……ワタシハテンニョサマ。ワタシハミンナニアイサレルソンザイ。」




そう言った時、



私の正常は全てが壊れた瞬間だった。





彼らは私にとある事をした。




それは洗脳。





ここに来た時から、
私は彼らに洗脳されていたんだ。






同じ事を何度も何度も繰り返し、





頭の中にかき混ぜられたように。




「サァ、テンニョサマ、マチニデカケマショウ。」




私は彼らの冷たい視線を感じながら、私は彼らの手を取り、こう言った。




「イイワヨ、ダッテワタシハテンニョサマダカラ。」




「テンニョサマ、イイオモイデニシマショウネ。」




そう言われると、私はガタリと気を失った。





私が最期にみた景色は、




忍たま達が目を赤く染めて、私を―――。





今宵の月は真っ赤に染まった赤い月。





その日、忍術学園は真っ赤に染まった。




****
天女後天女の話です。なんかホラー的な話ですよね(笑)もしも、天女後天女の話だったら、こんな感じなのかな?と想像した物語です。

忍たまクラスタあるある→←忍たま愛!その一



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設定タグ:忍たま乱太郎 , 忍たま   
作品ジャンル:アニメ
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推しが尊い - 忍たまって最高ですよね!! (10月9日 19時) (レス) id: 3706d3a43d (このIDを非表示/違反報告)
- 私は忍たま中一になってからはまりました。忍たま好きを馬鹿にするのはゆるせない!!私は忍たま大好きです! (2022年12月15日 14時) (レス) id: 7d743074f1 (このIDを非表示/違反報告)
ミク - 最近、教科書とかに豆腐めっちゃ書いていて友達にすんごい豆腐書くやんと言われてしまいました。久々知先輩の影響ですかねwwwwww (2021年10月6日 17時) (レス) @page25 id: c0f1b840e0 (このIDを非表示/違反報告)
ミク - 忍たまのことバカにすることは許せませんよね? ちなみに私は三木衛門が推しです! (2021年10月6日 17時) (レス) @page17 id: c0f1b840e0 (このIDを非表示/違反報告)
紅晶我(プロフ) - なんか、今更感半端ないんですけど、コメントします。私がハマったきっかけは、某動画サイトのおすすめ欄に土井きりがあって見てみたんです。気になってpixivで漫画を読み漁っていたら、分からないキャラが出てきて……。それで調べてたらいつの間にかハマってたんです (2020年1月1日 22時) (レス) id: f5a95f6f1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あずさ丸 | 作成日時:2018年4月30日 0時

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