なんだこのバイト (ページ13)

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ラップバトルってやつページ13

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一郎さんと二郎と三郎は今日朝からピリピリしていた。

どうせ便秘で糞が出ねえんだろと
鼻ほじりたくなるほどそれはどうでも良いことだったんだけど

けどやっぱり私は一応ここで働いている身
雇い主の命令は絶対である

てことでなんでか中央区に行くことになってしまった
因みにラップバトルをするらしいワロタ

ていうか一郎さん達ガチのラップしてたの？何それ私知らないんですけど
只のマイク遊びかと思ってた………………

ん？

ということはいつも私に命令する時に脅しのように見せてきたあのマイクはつまり？

ペンは剣よりヒプノシスマイクとか言うてるから私は剣を突きつけられていたも同然？？

なに此処こっわ
私これから何かやらかしたらあのマイクで殺されるジャン!!

余裕で事案だわこれ

『…あ、』

「あ？なんだ。忘れもんなら取りに帰れねえぞ」

『別に』

「沢城エリカかよ」

『それ言いたいだけやん』

スマホを見ると2件の通知
その送り主はあの左馬刻さまだった

どうやら私に電話をかけたみたいで。
それに気づかず出なかった私は恐らく近々死ぬかもな

そしてその次に

「ラップバトル。中央区」

とだけ来ていたから訳わかんないし既読スルーしよ

ていうか私左馬刻とLINE交換なんてしたっけ？

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『え、ーと……』

「……ッ」

なんかよくわからんけどこの3人は負けてしまったらしい

その相手とは左馬刻らの3人で、まさかのフルメンバー知り合いだった。
えっ理鶯さんいるじゃんきゃぁぁ！！！
って悲鳴上げようとしたけどなんかそういう雰囲気でなかったんだよね

で、ちょっと寝ぼけながら試合見てたからあんま覚えてないんだけど
いつの間にか一郎さん達はボロボロになってて
えっプロレスでもしたの！？！ってツッコミたくなったけど

そんなこと言ったらまじでぶち殺されそうだったから大人しく3人に着いて帰ることにしました

車にのって3人ともずっと何も言わなかったけど
そのうちすすり泣きの音が聞こえてきて

三郎と二郎が涙やら鼻水やらを私の服で拭いてて
本来でしたら2人を車から突き落としてるところだけど今回は黙って堪えてた。
いつかアイス奢ってもらおう

あ、後で左馬刻にLINEで
理鶯さんかっこよかった♡♡って言っておこ

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「おい理鶯。てめえAと知り合いだったんかよ」

「ああ。森で一夜を明かした仲だ」

「あ！？！？！」