ダメダメ鬼【逆ハ】

ダメ23 ページ23

…

『……は？』



理解するのに時間がだいぶかかったが
どうやら私は頭を撫でられているらしい

しかもやけに激しく。地味に痛い


でも予想してなさすぎる行動が急にきたので
もうそれはそれはあほ面をしていると




「怖い思いをさせて、すまなかった。」




それを言われた途端今まで抑えてたものが
いやまあ抑えられてなかったけどな？

まああの時の煉獄さんの怖さとかが後押しされて

怖かっだァ"ァァ

みたいな感じでガキかよと思えるくらい喚き散らして泣いた
病室でうるさすぎるし後であの女の人に殺されるな
そうは思ったけどもう理性は放棄したのでとりあえず泣いた

泣いてる顔見られるのはもう嫌だったので腰に抱きついて泣いた、えっ可愛い♡
しかし抱き返してくるのは予想外だったのでビックリして離れようとした。

が、それも関係なしに 逃げるなとでもいうようにギュッとされる、ちょっと苦しい




『……ｸﾞｽｯ、ア"ー』




「鼻水でぐちゃぐちゃだ。どれ、俺が拭いてやろう」



『い、良いです！自分でやります』



拭いてやろうとか言って自分の服を私の顔面に近づけてくるから

え！！？それで！？！

と思ってさすがに私もちょっと遠慮するし
まあ普通に喚き散らした時点ではずかしいのに鼻水拭いてもらうとか

これ以上恥さらしてたまるかという思いもあって拒否したが
構い無しにグッと私の顔に近づいてきた

うっ、いい顔してやがる





「………Aはやはり綺麗な顔をしているな」



『な、名前どこで。』



「教えて貰ったんだ」



『くっ……………宇髄ぃ……………』



「仲が良いようだな。良いことだ」



『？まあいいんですかね？？』



「………ああ。」



『あ？』



やけにハッキリしないなと思って思わず態度の悪い返事をしたので

パッと口元を抑えた。やばい、聞かれたか？
ダメだ私 。なんでこう自分から命削りにいくんだよ

でも何も行動を起こさず私の事を見つめるだけの煉獄さんの様子を見ると
どうやら聞こえていなかったようで安心。




「…そろそろ時間だ。俺の他にAへの見舞い客がいるようだからな、早めに出ていこう」




『え、あぁ、はい。』




「もう一度言うがすまなかった。まだ完治ではないようだから無理はするな！」




『了解です♡』


自分でも思うけど私って切り替え早いよな

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