ダメ21 ページ21
…
『れ…れん…ごくさ、いたい…』
「…ハァッ、……」
聞いちゃいねぇ!!!!!
もう痛さからくる涙で顔はグジュグジュ
そろそろ刃が私の首にガチぶっささるわこれ
けどさ それ見て笑ってんだからほんとこの人怖いわ
まあ、煉獄さんがこんな癖ある人だって誰に言っても信じてくれないだろうけど。
『う、ゥ…れんご、』
「ッ、」
『杏寿郎さ、』
あー死ぬ、死ぬて。ずっとずっと避け続けてきた死がもう目の前に来てる
ゆっくりゆっくり首を切るから、痛くて痛くてかなわん。痛覚もそろそろ無くなってもおかしくない
痛さで私の顔は歪んでいくのに
それを見て反対に 顔が楽しそうになる、この人のことが私は1ミリも理解できない
でもまあ、理解できなくても死ぬからいいのかな
目の前も暗くなってきたしもうダメだわ
そう、私は完全に諦めていた
「おいてめェ!!!!!何やってんだァ!!御館様の命を破るつもりかァ!?!?!」
なにかが私の部屋の扉をすごい音立ててぶっ壊して入ってきた
それ誰が直すと思ってんだろ
とかそんなこと思っていると私の首から刃が離れるのがわかった
どうやら煉獄さんはその人にぶっ飛ばされたらしい
ほんとに少しずつ私の首が回復していくのを感じながら
助けてくれた人を見てみると目つきの悪い人だった
やば、この人実はめっちゃいい人か?
私の命、もう2回は助けてくれてる。あ、でも今のは御館様の為か。
助かった。おかげでまだ私生きてる、うわ、でもあれだわ
痛い…
そう思いながら私はまた気絶した。
うっすら覚えているのは目つきの悪い人に抱き上げられたこと。こいつの事だから担ぐのかと思ったら、優しくお姫様抱っこっちゅうものをしてくれたんだ。
でも、重って言ったの聞こえたかんな
…
『……ハッ!』
目覚めるとなぞの病室だった。
すぐに首のあたりを触って気にするも、どうやら無事に繋がったようだ
良かった。とホッと一息ついてから周りを見渡すと
綺麗な黒髪の女の人が私を見つめていた
…………誰?????
その疑問を抱いた瞬間 その人は私の心をよんだみたいにこう言った
「鬼に教える名はありません。貴方を治療する気もなかったのですが、御館様のためですからね。仕方ないです」
『……うぇ、あ、ありがとう…』
「お礼も言わなくて結構ですよ。私が勝手にした事ので。」
…お、起きたばかりの病人に当たりきつくね?
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m - 初コメント失礼します。鬼舞辻推しとしては素晴らしい作品だなと思いました。そして、夢主ちゃんが泣き虫な点もこの作品の良いところだと思いました。これからも、作者様が明るい気持ちでこの作品に戻って来てくださることを願い、応援しております。 (2023年2月19日 1時) (レス) @page45 id: 6abbe396c0 (このIDを非表示/違反報告)
らいむ - 不死川さんオチを恵んで・・・ください・・・ バタ(倒れた) (2022年12月29日 15時) (レス) @page45 id: 7852438752 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - 途中で終わっていて寂しいですてんまた更新されるのを楽しみにしてます (2022年8月6日 21時) (レス) @page45 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
thmrt1214(プロフ) - お話が更新されていて、とても嬉しいです! (2021年11月18日 12時) (レス) id: 92e3ef3143 (このIDを非表示/違反報告)
こたちゃん信者(プロフ) - むいくん、小芭内、天元様のオチを見てみたいです! (2021年8月18日 15時) (レス) id: 74c0c321e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜花 | 作成日時:2019年8月10日 20時