ダメ35 ページ41
『じ、ぬッ、しぬ"!、!』
「……くっくっ…穴という穴から液体を出しおって。そんなに苦しかったか、はは。実に無様だな」
懸命にしぼりだした声はどうやら鬼舞辻に届いていたみたいで
急に離された手に 私はバタッと倒れ込む
そして急速に入る酸素に肺が追いつかず咳き込み続けた
無様に倒れ込み地べたを這う私を見て、鬼舞辻がどんな顔をしているかなんて見る気にもなれなかった
そしてこの時悟った。こいつの傍に居たら私はいつか死ぬ
殺す気はなくてもこいつは私をいつか殺す
本当に殺される。この訳の分からない感情に私は押しつぶされてしまう
だけどそれを悟ったところで私が鬼舞辻を殺せる可能性等ない。逃げれる可能性もない
何も、無い。
「私は力を手に入れ、貴様の想い人や家族を殺した後、貴様を鬼にした。ようやっと、これで私の物になったと思ったのだ。」
「だがどうだ?……貴様は私の血を拒むかのように体が縮んでいくではないか。
私への記憶や関心も薄れ、まるで本当に時が遡るように幼くなる貴様を見て 己を哀れだと嘆く事しか出来ない」
「……どれだけ私を拒めば気が済む。どれだけ!!どれだけ私は貴様を愛せば………!!!!」
愛せば…
そう言って鬼舞辻は止まった。鼓動も、体も、眼球も、何もかも止まった。
時が止まったようだった
______
「どうしてずっと寝ているの?」
「…貴様には関係ない」
「ふーん。じゃあ外に行こうよ」
「阿呆か。話を聞いていないのか?私が病気なのを知っているだろう」
「それに、私のような奴と関わっていると損をするのは貴様自身だ。」
「何で?病気ってもずっと暗いとこで寝込んでても仕方ないでしょ。ほら、」
、私がちゃんと支えててあげるから
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鬼舞辻過去の口調捏造です。
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m - 初コメント失礼します。鬼舞辻推しとしては素晴らしい作品だなと思いました。そして、夢主ちゃんが泣き虫な点もこの作品の良いところだと思いました。これからも、作者様が明るい気持ちでこの作品に戻って来てくださることを願い、応援しております。 (2023年2月19日 1時) (レス) @page45 id: 6abbe396c0 (このIDを非表示/違反報告)
らいむ - 不死川さんオチを恵んで・・・ください・・・ バタ(倒れた) (2022年12月29日 15時) (レス) @page45 id: 7852438752 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - 途中で終わっていて寂しいですてんまた更新されるのを楽しみにしてます (2022年8月6日 21時) (レス) @page45 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
thmrt1214(プロフ) - お話が更新されていて、とても嬉しいです! (2021年11月18日 12時) (レス) id: 92e3ef3143 (このIDを非表示/違反報告)
こたちゃん信者(プロフ) - むいくん、小芭内、天元様のオチを見てみたいです! (2021年8月18日 15時) (レス) id: 74c0c321e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜花 | 作成日時:2019年8月10日 20時