検索窓
今日:1,080 hit、昨日:1,427 hit、合計:2,790,762 hit

ダメ26 ページ26






『まあ私はあのお偉いさんの手駒だったってわけよ』



とまあ1人でボソボソ喋りながら森の中を歩く

久しぶりに外に出れたというのに何も開放感はない
というかむしろ絶望感しかない

上弦を調査しろ?あれでしょ?めっっちゃ強い人らでしょう?
それくらいは知ってる

あの人以外鬼が鬼殺すことできないからってさ
ほんと私の命どうでもいいのかよって。

まあそりゃそうか、鬼だし。


そうやってちょっと消極的になっているとガサッと先の木が動いたのが見えた

エッ!と思ってすぐ隠れてそこをジーッと見てみるとやけに見覚えのある人がぼんやりと…


ああ、あれ



『童磨…』



と声に出してしまうもパッと口元を抑える
だめだだめだ気付かれる。バカタレか私は

え、え〜どうしよう、尾行したらいいの?気づかれないかなあ
不安と恐怖は抱きつつも私が今するべきことといえばそれしかなかったので

本当に慎重にしんちょ〜〜に童磨さんの後を追った

追ってからかなり時間が経っても童磨さんは私の気配に気づくことは無く
あれ?可笑しいな。私って隠れることに才能でもあったっけ?

とでも思っていると

童磨さんがとある場所で立ち止まった


その時偶然私も童磨さんの割と近くにいて
私と童磨さんの周りの空間がねじれていくことに気づく

いや、ねじれてるっていうのかな。瞬間移動ってやつなのかな
なにはともあれ私が瞬きをする間にヘンテコな場所に飛ばされていたのは事実だった

畳が沢山ある、でも床と天井の境目がないっていうか、空間が変。童磨さんってこんなとこ好きなの?趣味悪〜

私が飛ばされた場所はどうやら広い広間の どこかの襖の中。
おかげで息を潜めてればバレることなさそうだなって感じの所で助かった

襖の隙間から見ても童磨さんもみえないし大丈夫…



『っえ』



大丈夫だと思った。死なないと思ってた
けど瞬時にその広い広間に現れた何人かの鬼によって私はもうほぼ生存を諦めた

え、この人達あれだよね?上弦の鬼って人達全員揃っちゃってるよね




不安でもう情報量多すぎて頭パンクしそうだったけどとりあえず今分かったのは

私は今呼吸も声も絶対に出してはならないってことだった
なにかひとつでも音を立てたら殺される。それくらいは本能でわかった

だけど、私がそんなこと出来るとでも思うか
呼吸せずに我慢できるくらいの辛抱強さなんて


そんなの持ってたら苦労しない
こんな事なら炭治郎たちと一緒に肺鍛えときゃ良かった

ダメ27→←ダメ25



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (2313 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4665人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 逆ハー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

m - 初コメント失礼します。鬼舞辻推しとしては素晴らしい作品だなと思いました。そして、夢主ちゃんが泣き虫な点もこの作品の良いところだと思いました。これからも、作者様が明るい気持ちでこの作品に戻って来てくださることを願い、応援しております。 (2023年2月19日 1時) (レス) @page45 id: 6abbe396c0 (このIDを非表示/違反報告)
らいむ - 不死川さんオチを恵んで・・・ください・・・  バタ(倒れた) (2022年12月29日 15時) (レス) @page45 id: 7852438752 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - 途中で終わっていて寂しいですてんまた更新されるのを楽しみにしてます (2022年8月6日 21時) (レス) @page45 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
thmrt1214(プロフ) - お話が更新されていて、とても嬉しいです! (2021年11月18日 12時) (レス) id: 92e3ef3143 (このIDを非表示/違反報告)
こたちゃん信者(プロフ) - むいくん、小芭内、天元様のオチを見てみたいです! (2021年8月18日 15時) (レス) id: 74c0c321e0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜花 | 作成日時:2019年8月10日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。