獅 子 奮 迅 Final 【不死川実弥】

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部屋に入るなり、実弥に強く抱きしめられた。

「…会いたかった」


消え入るような、力のない声だった。

あっという間に抱き抱えられてベッドまで運ばれる


電気も暖房も着いていない、暗くて冷えた部屋で、探るように私の服を剥いでいく。


『んっ、はぁ…ふぅ…』

「はっ、ん」

乱暴なキスから余裕の無さを感じ取った。

ぎし、と柔らかいシーツに身体を沈ませる。
自室のベッドの香りと、目の前で私を押し倒した実弥の香りが混ざり合う。
それに少しばかり興奮を覚えてしまう。

部屋のひんやりとした空気と反比例して熱くなる吐息。

ほぼ下着しか身につけていない私に比べて、実弥はひとつも乱れていない。
ブラ越しにゆっくり胸を揉まれ、鎖骨にチュ、とキスが落とされた。


『ん…っ』


お互い冷えきった指先を、舌を絡める


太ももを撫でるように指を這わせ、下着に指を滑り込ませた。

『はぅ…！』

既に濡れていたソコはぬぷりと長い指を飲み込み、突然の快感に声が漏れる。

「…もうこんなに濡れてらァ」

フー、と獣のような呼吸と噛み付くようなキス。
そしてグチュグチュと音を立てながら私の秘部は乱される。

『ひゃ、あぁっ、言わない、でっ！んっ！』

下着をずり下ろされ、最後まで脱ぎ切ることなく足首に引っかかったままだ。

『はぁ…いじわ、る』

息も絶え絶え、せめてもの抵抗で睨みつけても実弥は動じない。
余計煽ったのか、ペロリと舌で唇を撫でて私を見下ろした。

「1ヶ月以上ガマンしたんだぜ？」


バサリと服を脱ぎ捨て、屈強な肉体が顕になる。

何度見てもダメだ、カッコよすぎる。


「…全部俺に寄越せ」


耳元で唸るようなその言葉だけで、下腹部がきゅんとする。


『や、優しく…ね？』

「どうかなァ？」


ニヤリと悪役のような笑みを最後に、目の色を変えた実弥は私の腰を鷲掴みした。


「意識ぶっ飛ばすなよォ？」


『え、…ひゃぁ！』


ずぶ、と差し込まれたソレはいつもより大きく感じて、気持ちよくて背中を逸らす。

『は、あ、』

はくはくと魚のように息をする。

「…動くぞォ」

顔の横に肘をついて、私の目を見て言った。

頷いたら、きっと彼は私をめちゃくちゃにするだろう。



分かってる。







『…めちゃくちゃにして』





一瞬目を見開いた実弥、すぐに悪そうに笑って私の膝の裏に手を滑り込ませた。




「…隅から隅まで愛してやんよ」









．









今夜も









貴方の熱を帯びる。

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