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百二十六話 ページ27

留吉さんに案内された宿を拠点にしてしばらく調査を続けることにした。

とりあえず周辺の調査も兼ねて、外を散策することに。

そのまえに、鴉におやつをあげようかな。
そこそこ遠い場所まで道案内をしてくれて疲れているだろうし。

隊服と刀、といういつもの格好になり宿の屋根に飛び乗った。
適当なところに着地すると、後ろから声が。


「うわぁ!?忍者!?」

『と、留吉さん…!』


振り返れば尻もちをついてこちらを指さす留吉さん。

油断した。この人、気配を感じにくい。
街で出会った時もそうだったし。


「え!Aさんだよなアンタ!!」

『…はい、そうです』


バッチリ目が合った、もう仕方ない。
夜中に慌てて騒ぐ留吉さんを黙らせて彼の隣に腰かけた。


「なんだいその恰好は…?」

『ええと…』


笑って誤魔化そうにも不審げに見つめられてしまって逃れられない。
困っていたら、私の手の中のおやつを求めた鎹鴉がやってきた

「チョーダイッチョーダイッ!」

『ふふっ、待って、くすぐったいよぅ』

バサバサと首回りをくすぐられて笑ってしまう。

「しゃ、しゃべった…!」

あんぐりと口を開けて驚く留吉さん。無理もないよ。


『…全部話しますね』


手のひらのおやつを食べる鴉を撫でながら口を開いた。

自分が鬼殺隊であること、鬼の存在、お兄さんの失踪は鬼と関係があるかもしれないこと、全て話せば留吉さんは悔しそうに顔を歪めた。


「くそ…!許せねぇ…!兄貴をさらいやがった鬼どもが憎い!」


握りしめた拳はブルブルと震えている。


『喰われた可能性もあるけど、生きている可能性だって十分あります。諦めないで手掛かりを……ッ伏せて!!』

突如、鬼の気配を察知した私は抜刀と同時に留吉さんの前に立って迎え撃った。

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パチ麻呂(プロフ) - snowさん» コメントありがとうございます。最後の部分は個人的にこだわっていたシーンなので嬉しいです!続編の方も楽しんで頂けたら嬉しいです! (2020年11月8日 16時) (レス) id: 1f374d88ae (このIDを非表示/違反報告)
snow - パチ麻呂様!とりあえずお疲れ様でございました!もうすごく感動的というか、画面の前で号泣してしまいました。ありがとうございました。高評価して、続編に飛んでいきます!これからも応援してます! (2020年10月28日 22時) (レス) id: 6289ae6079 (このIDを非表示/違反報告)
みーさ(プロフ) - お返事ありがとうございます!性癖っていうんですかw続編も見させて頂いてます!これからもよろしくお願いします(*'ω') (2020年6月22日 21時) (レス) id: 02b4f910b1 (このIDを非表示/違反報告)
パチ麻呂(プロフ) - みーささん» うわわ(;_;) すっごく嬉しいです、、!こういうオチが性癖なので受け入れていただけるのは本当にありがたいです(( 続編でも当作品よろしくお願い致します! (2020年6月16日 1時) (レス) id: 1f374d88ae (このIDを非表示/違反報告)
みーさ(プロフ) - コメント失礼します。どストライクな作品でもう号泣しました(TT)ありがとうございました!! (2020年6月15日 21時) (レス) id: 02b4f910b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パチ麻呂 | 作者ホームページ:ないです〜  
作成日時:2020年5月4日 0時

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