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百一話 ページ2

人混みの中、善逸が声を震わせながら指を指した。

善逸「なぁ、あれって…」

炭治郎「あぁ、…あれは絶対にAさんだ」

善逸「と、とと、となりにいるのって…」

伊之助「あ、アイツ風のオッサンか」

玄弥「兄貴のことオッサンって言うな!」

兄貴の姿を見た途端、イヤァァァァァ、と汚い高音で叫ぶ善逸。

騒がしい同期組と、祭りに来ていた。
胡蝶さんの屋敷でカナヲやアオイさんと花火を見る約束をしている俺たちは、差し入れとして屋台で食べ物を買っていこうとしている所だった。

炭治郎「玄弥、お兄さんとAさんの関係って…?」

玄弥「あー、まあ見ての通り」

俺の視線の先には、2人で楽しそうに射的をする姿。
上司と言っても、Aさんと俺は2歳しか変わらない。
可愛らしく笑ったAさんの頭を大事そうに撫でる兄貴。
傍から見ればどこにでもいる恋仲の2人だ。

善逸「あああ、Aさん、あんな女の子♡な顔しちゃって…」

伊之助「女の子みたいって、アイツ元から女だろ」

善逸「そういう問題じゃねんだよ!!!」

ギャーギャー騒ぐ善逸と伊之助を放って、Aさんたちを見ていると、2人は手を握って人混みへ消えていった。あまりにも自然に手を繋ぐ姿に思わず見入ってしまう。

炭治郎「不死川さん、あんな優しく笑うんだな」

玄弥「…あぁ、兄貴は優しいんだ」

炭治郎「はやく仲直り出来るといいな…」

玄弥「…うん」

善逸「ねえ!玄弥射的得意だろ!やって見せてくれよぉ!」

伊之助「勝負!勝負!」

騒がしい2人に手を引かれて、兄貴たちがいた射的屋へ連行されたのだった。

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『なんか、騒がしいなにかに見られていた気がする…』

「…同感だァ」

時同じくして、実弥とAはなにかを感じ取っているようだった。

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パチ麻呂(プロフ) - snowさん» コメントありがとうございます。最後の部分は個人的にこだわっていたシーンなので嬉しいです!続編の方も楽しんで頂けたら嬉しいです! (2020年11月8日 16時) (レス) id: 1f374d88ae (このIDを非表示/違反報告)
snow - パチ麻呂様!とりあえずお疲れ様でございました!もうすごく感動的というか、画面の前で号泣してしまいました。ありがとうございました。高評価して、続編に飛んでいきます!これからも応援してます! (2020年10月28日 22時) (レス) id: 6289ae6079 (このIDを非表示/違反報告)
みーさ(プロフ) - お返事ありがとうございます!性癖っていうんですかw続編も見させて頂いてます!これからもよろしくお願いします(*'ω') (2020年6月22日 21時) (レス) id: 02b4f910b1 (このIDを非表示/違反報告)
パチ麻呂(プロフ) - みーささん» うわわ(;_;) すっごく嬉しいです、、!こういうオチが性癖なので受け入れていただけるのは本当にありがたいです(( 続編でも当作品よろしくお願い致します! (2020年6月16日 1時) (レス) id: 1f374d88ae (このIDを非表示/違反報告)
みーさ(プロフ) - コメント失礼します。どストライクな作品でもう号泣しました(TT)ありがとうございました!! (2020年6月15日 21時) (レス) id: 02b4f910b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パチ麻呂 | 作者ホームページ:ないです〜  
作成日時:2020年5月4日 0時

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