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百三十三話 ページ34

Aが潜入の拠点としていた部屋に通された。


留吉「Aさん、不死川さん、兄貴を助けてくれてありがとうございます」

兄「本当にありがとうございます、何か礼をさせてください」

Aと俺へ深々と頭を下げた留吉という男とその兄。

『いいんです、鬼殺隊として当たり前のことだから。それより、実弥を呼んでくれたのは留吉さんでしょう?本当にありがとう。おかげで勝てた』

留吉「Aさんの鴉が賢いおかげだ。よしてくれよ」

『ほら、でもこれでおあいこでしょう?』

留吉「いーや、なにか礼をさせてくれ!」

そう頼まれたAは明らかに困ったように苦笑いをしていた。

「留吉とやら。その辺にしてやってくれェ」

Aはあからさまにほっとした顔をしてこっちを見た。

『ありがと』

「わかりやすいやつだなお前は」

『へへ』

留吉「…なんか、戦っている時のAさんとは別人みたいだな!もっと獰猛な感じでカッコよかったのに、今は普通の可愛らしい女だ!」

『はしたないですよね。言葉遣いとか…』

兄「いやぁ、どっちも綺麗だけどな!」

それ、婚約者の前で言うことかァ?

「うるせェ!」

兄「ヒッッ」

これ以上この2人をここに居させちゃろくなことにならねぇ。

「Aも怪我してんだし、はやく休め」

留吉「あ、そうですよね。僕らも今日はここで失礼します」

兄「また明日、お食事の時間になりましたらお声掛け致します」

兄弟は旅館の従業員の顔つきになり、パタリと戸を閉めた。

「ほら、風呂入ってこい。返り血とか流さねぇと」

『…ん』

空返事が帰ってきた

「どうしたァ?」

『い、』

「い?」

『一緒に、入ろ…』

「…」

真赤な顔でそう言われて、俺の思考は停止した。

『背中とかも怪我してるから…傷口洗って欲しくて』

「お、おお。そうだなァ」

何年も一緒にいるのに、こういったことになると一気に関係性が退化するのは俺たちの悪い癖だ。

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パチ麻呂(プロフ) - snowさん» コメントありがとうございます。最後の部分は個人的にこだわっていたシーンなので嬉しいです!続編の方も楽しんで頂けたら嬉しいです! (2020年11月8日 16時) (レス) id: 1f374d88ae (このIDを非表示/違反報告)
snow - パチ麻呂様!とりあえずお疲れ様でございました!もうすごく感動的というか、画面の前で号泣してしまいました。ありがとうございました。高評価して、続編に飛んでいきます!これからも応援してます! (2020年10月28日 22時) (レス) id: 6289ae6079 (このIDを非表示/違反報告)
みーさ(プロフ) - お返事ありがとうございます!性癖っていうんですかw続編も見させて頂いてます!これからもよろしくお願いします(*'ω') (2020年6月22日 21時) (レス) id: 02b4f910b1 (このIDを非表示/違反報告)
パチ麻呂(プロフ) - みーささん» うわわ(;_;) すっごく嬉しいです、、!こういうオチが性癖なので受け入れていただけるのは本当にありがたいです(( 続編でも当作品よろしくお願い致します! (2020年6月16日 1時) (レス) id: 1f374d88ae (このIDを非表示/違反報告)
みーさ(プロフ) - コメント失礼します。どストライクな作品でもう号泣しました(TT)ありがとうございました!! (2020年6月15日 21時) (レス) id: 02b4f910b1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パチ麻呂 | 作者ホームページ:ないです〜  
作成日時:2020年5月4日 0時

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