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雅side
和と翔兄が目を覚まして5日が経った
でもね
翔兄は、和の事…
まるで忘れてしまったかのようで…
俺達が、和の話を振れば話すって感じ…
ねぇ？翔兄……どうしちゃったの…？
あんだけ…『和、和』って……言ってたのに…
あんなに溺愛してたのに…
今の翔兄は…和と出逢う前の翔兄……
─────────────────────
潤side
皆が抱いてる違和感…
翔兄が、和の話をしない
和の事を気にかけていない…
あんなに『好き』が駄々漏れしてたのに…
皆、気になってるのはわかってたからさ
思いきって、聞いてみた
潤「ねぇ？…翔兄さ…今好きな人……いる？」
大兄もまー君も
俺の質問に、ｺﾞｸﾘと生唾をのむ……
翔「(*´･д･)？……急に…何？」
潤「いいからっ！……居るの？居ないの？」
翔「……事務所も、軌道に乗って来た所でさ……今が１番大事な時期なんだよ…そんな時に…惚れた腫れたなんて…言ってらんないっての(苦笑)」
その答えに唖然とする…
３人で廊下に出る
智「……やっぱり…何か変だって感じてたけど…」
雅「…まさかね…和に対する『好き』って気持ちだけ…なくしてるなんて…」
潤「…何で？…翔兄の和に対する気持ちって…そんなモノだったの…？あんな事故に巻き込まれたくらいで…消えてしまうモノだったの？」
翔兄が、どれだけ和を大切に思っていたか
俺は知ってる
だから…余計に悔しくて…
もしかしたら叶わない恋かもしれない…
でも…あんなに一途に和を思って
恋愛に消極的な翔兄が…
不器用だけど…一生懸命に…恋をしていた…
それなのに…
ポロポロ…
泣きたくないのに…
涙が勝手に零れてくる…
智「……潤…」
ポンポンって優しく頭を撫でてくれる大兄…
雅「…事故だったんだから…仕方ないよ…翔兄だって…忘れたくて忘れた訳じゃない…頭をぶつけた衝撃で…一時的に記憶をなくしてるだけ…」
智「…ん……そうだよ…それに…翔なら、何度でも…和に恋をするんじゃない？(笑)」
潤「…そうかな？」
雅「ｱﾊﾊ♪確かに…だって、和って…翔兄のドストライクのタイプって事でしょ？…タイプって…そうそう変わらないでしょ(笑)」
智「そうだよ♪そのうち…和の事で相談してくるかも知れないし…もしかしたら…記憶の方が先に戻るかも知れない…暫く、様子を見てみよう？」
大兄とまー君にそう言われ
『確かに』って思った
だけど…事はそんなに簡単ではなかったんだ…
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作者名：arashiwistomo | 作成日時：2019年5月13日 12時
