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智side
かけ間違えた？
いやいや…指１本で繋がるはずなんだ…
おかしいな…？
翔「智兄？」
智「……もう１回かけ直してみる…」
【和】…ちゃんと和の名前……選んでるよな…
通話ボタンを押す…
和……出てよ……
『お客様のおかけになった電話番号は…現在使われておりません…』
智「何で？……」
潤「大兄……？」
雅「どうしたの？」
智「……和の電話……繋がらない……」
翔「えっ？」
智「……現在使われておりませんって……」
潤「うそ！？……俺がかけてみる…」
でもね、結果は同じ…
雅紀も翔もかけてみたけど……
誰のスマホも和とは繋がらなくて
潤「何で……？何で……繋がらないの？」
涙を溜めて呟く潤
雅「…向こうで…機種変したんじゃない……ほら、翻訳機能の付いたヤツに……だから、和から連絡して来るよ……きっと、そうだよ……」
自分にいい聞かせるように…捲し立てる雅紀
翔「和…」
悲観にくれる翔…
せっかく笑顔が戻ったのにね
翔だけじゃなくて
今度は全員が暗い顔になっちゃって…
翔の快気祝いどころじゃなくなっちゃった…
ドヨ〜ンとした空気
ピンポーン♪
突如鳴り響いた呼び出し音に
潤「…和かも……サプライズで帰って来たのかも！」
雅「あり得る！」
二人が玄関に走って行く
微かな期待を込めて
翔と二人…潤と雅紀の後を追う
玄関を開けた潤…
潤「和っ！………」
雅「……なんだ…( ´-ω-)」
落ち込む雅紀
姿を現したのは
和ではなくて
智「親父…」
父「よっ！何か、皆落ち込んでるけど……俺は来ちゃ駄目だったか？( ＴДＴ)」
智「そんな事ないよ(苦笑)とりあえず、中に入って」
父「ん……お邪魔します♪……翔、退院おめでとう(^^)」
翔「ありがとう…わざわざ、来てくれて…」
ガシガシって翔の頭を乱暴に撫でる親父
翔「…痛いよ(苦笑)ハゲるからやめて…(T.T)」
皆でリビングに戻る
親父に、ビールと唐揚げ…取って置いた夕飯を出す
親父なら…和の事…何か知ってるかも…
俺が口を開こうとしたら
翔「…親父…」
父「ん？」
翔「…和にさ…誕生日のお祝いを伝えたくて…さっき、電話したんだ…」
翔が話し始める
翔「…でもさ…繋がらなくて…親父…何か、知ってる…？」
父「……そうか…繋がらないか…」
淋しそうな顔をした親父…
智「何か知ってるなら…話してくれないかな…」
父「…そうだな…話さなきゃ…いけないな…」
親父が静かに話し始める
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作者名：arashiwistomo | 作成日時：2019年5月13日 12時
