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智side
ﾝﾌﾌ……って曖昧に笑う和…
智「……何でわかったの？翔の話だって…」って聞けば
和「……気付いてない？」
智「……(´・ω・`)?ん？」
和「無意識だと思うけど…俺の所に居る時、皆、翔兄の話…しないんだよ…俺が聞いたら答えるくらいでさ…」
智「…マジ？……全然気付かなかった…」
和「だから、何かあるのかな？って……でも、俺から聞いたらダメな気がして……皆から話してくれるの…待ってた…」
智「そうだったんだ……ごめん…」
和「……謝らないでよ…誰も悪くないし…言いずらい事だもん……そっか…」
そう言って窓の外を見る和…
快晴の真っ青な空…
和「もうすぐ…春だね…」
ポツリと呟いた和…
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和side
翔兄の話を聞いて
正直…ホッとした
もうすぐ、返事をしなくちゃいけない約束の時
でも、答えが見つからなくて
何て返事をしたらいいのか悩んでいたから…
このまま
翔兄の記憶から、俺への気持ちが消えたままなら…
翔兄みたいなイケメンに『好き』って言われた事は…嬉しかったけど…
翔兄の人生を考えたらさ…
素敵な女性に巡り合って
素敵な恋愛をして
普通に幸せな結婚をして
子供を沢山つくって…
幸せな家庭を築いて
時にはぶつかり合いながら子育てをして
いつか、夫婦二人きりになった時…
昔を懐かしんで…微笑みあえる
そんな、老夫婦になっていて欲しいって思う…
平凡だけど普通の幸せを翔兄には送って欲しいって……願うんだ…
窓の外を見れば、真っ青な空…
俺が【五十嵐 和也】でいる限り
この先も、皆にいろんな事がふりかかる…
皆の人生をこれ以上狂わせたくない…
でも、あと少し…
もう少しだけ…
【五十嵐 和也】でいさせてね…
和「もうすぐ…春だね…」
来年の春は
たぶん俺は【五十嵐家】の人間じゃないからさ…
今年は…智兄、雅兄、潤君と
お花見…行きたいな…
翔兄はまだ入院してるから…無理だと思うけど…
お父さんも呼んでさ…沢山写真撮って…
笑って……沢山思い出作って…
楽しく過ごしたい…
智「……和？」
黙り込んだ俺に、不安そうに話しかける智兄
和「ﾌﾌｯ…お花見しようね(^^)」
智「ん？…うん♪しよう！お花見♪翔は無理だと思うけど…皆でしよう！」
和「楽しみだな(*´ω｀*)」
智「親父も呼んで♪皆で♪ヒナ君達も呼ぶ？」
和「そうだね♪…どうせなら賑やかにやりたいね♪」
智「潤に言っとくよ♪」
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作者名：arashiwistomo | 作成日時：2019年5月13日 12時
