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和side
ﾝﾌﾌ♪…
やっぱりヒナは直ぐに人と打ち解けられる
凄いな♪
入学式の日ヒナを睨み付けてた翔兄が
ゲラゲラ笑ってヒナと話してる
智兄も、雅兄も、潤君も
ヒナの事気に入ってくれたみたい♪
和「……良かった……」
１人、胸を撫で下ろす
智「ヒナちゃんは、何で中学受験したの？」
智兄がヒナに聞いてる
その質問は……
和「ヒナ…言いたくない事は言わなくていいから…」
智「あ……触れない方がいい質問だった？……ごめん…」
村「…いえ…大丈夫です……俺、小学生の時……いじめられてて……不登校児だったんです…だから、地元の中学だと、現状変えられないなって……それで、地元から離れてる今の中学に受験したんです……昔の自分にサヨナラして、新しい自分になるために…」
智「そうだったんだ……」
翔「偉いな…自分で、自分の未来を切り開こうって……ちゃんと自分で考えて行動したんだ」
雅「ヒナちゃんなら、大丈夫♪中学生活、きっと楽しめるよ♪」
潤「そうだよ♪」
村「…フフ♪…和と出逢えた事も…凄く嬉しかった……でも、こうやって、和のご兄弟とも知り合えて…凄く良かったな〜って(*´ω｀*)」
ヒナ…
ヒナは、ちゃんと自分の事
俺にも、皆にも包み隠さず話してくれた
凄く知られたくない話しなのに…
それだけ
俺を、俺達を信頼してくれたって事だよね
でも…俺は？
俺は……ヒナにちゃんと話せてない
何も…話してない…
ちゃんとヒナに俺の事
話さなきゃ…
皆と盛り上がってるヒナを見る
和「ヒナ…」
村「…ん？」
和「ヒナに聞いてほしい事…あるんだ…」
俺の声のトーンで
智兄達は感じたんだろうね…
潤「……和…」
雅「話さなくてもいい事もあるんだよ…」
和「ヒナがちゃんと、自分の事…皆に話してくれたんだ…ヒナが俺達を信頼してくれてるから…話してくれたって事でしょ？……」
翔「そうかも知れないけど……和と、ヒナ君は違うでしょ？……いろいろ…状況が…」
和「俺ね…全部ヒナにちゃんと話して…ちゃんと友達になりたい」
智「和がそうしたいなら…俺は止めない…和が自分で決めた事だもんね」
和「ありがとう…智兄…」
村「…和？」
その後、俺はヒナに全てを話したんだ…
両親からの暴力
児童相談所で智兄と出逢い
児童養護施設に入所した俺を
五十嵐家に迎え入れてくれた事
前の姓から【五十嵐 和也】として歩き出す為に
中学受験をした事
ヒナは全てを受け入れてくれたんだ
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作者名：arashiwistomo | 作成日時：2019年3月3日 23時
