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和side
その日は、校門を出たあたりで
視線は感じなくなった
でも、その日を境に
学校に居る時は毎日、何回か視線を感じた
振り返ると黒い影がササッ……って動く
これってさ……俺のファンとか…そんなもんじゃないよね…
日に日に恐怖が増していく
でもさ、大事な友達と親友を巻き込みたくない
そんな思いから
誰にも相談できなくて
その恐怖と１人戦っていた…
学校…行きたくないな……
そんな事を考えてしまうくらい
日に日に見えない影が近く感じる
翔「…和？」
和「ん？…あ……翔兄おはよー♪」
翔「…おはよう♪…ちゃんと寝れてる？」
和「え？」
翔「隈…凄いよ…」って目の下を撫でられる
和「ﾌﾌ…くすぐったいょ〜…♪」
翔「…何か悩み事？……あるならちゃんと話して…」
和「大丈夫…もうすぐ中間テストだからさ…」
やっぱりさ
大切な家族も巻き込みたくないんだ…
こんな俺を優しく受け入れてくれた人達…
この人達に矛先が向かったら…
何かあったら…
俺は、きっと後悔するから……
翔「…本当に？」
和「うん…今日からは、ちゃんと睡眠をとるようにするよ♪心配かけて…ごめんね(*^.^*)」
翔「ﾌﾌ♪…よし、ならいい♪朝ごはんしっかり食べて、今日も頑張ろう！」
ワシャワシャ♪って俺の頭を撫でリビングに姿を消した翔兄…
翔兄…ごめん…
でも、自分で何とかするからさ…
朝食を食べて家を出る
駅から電車に乗れば
視線……
最近は、電車に乗ってから付きまとわれるこの視線……
誰？……誰なの？…
キョロキョロ辺りを見回すけど……
視線の主は見つけられなくて…
村「和っ！おはよう〜(*´∇｀*)」
２つ前から、電車に乗ってたヒナに声をかけられる
和「おはよう♪…ヒナ」
村「久しぶりに同じ電車だったね♪」
和「うん♪そうだね♪」
村「…何か、キョロキョロしてたけど、誰か探してた？」
和「えっ……ううん……どっか座れる所あるかな〜って…見てただけ(;ﾟ∇ﾟ)」
苦し紛れのウソ…
村「…そう……でも、何か顔色悪いけど…大丈夫か？」
和「…大丈夫…大丈夫…元々…乗り物……あんまり得意じゃないから…ﾌﾌ♪…」
こんな話をしてる時でも
視線…
その視線はね…悪意に満ちてる…
教室に逃げるように入れば
やっと、得体の知れない視線から解放される
和「はぁ〜………」
学校に居る時は
極力、教室から出ずに過ごす
楽しいはずの学生生活…
全然、楽しめないよ…(/´△`＼)
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作者名：arashiwistomo | 作成日時：2019年3月3日 23時
