親父【長男篇】 ページ26
智side
もうすぐ11月
去年の今頃から
親父とスムーズに連絡が取れない事が多くて
9月の下旬頃たまたま繋がった親父との電話
智『最近、連絡取れない事、多いね』って聞いてみた
父『……ぁ〜…ちょっとバタバタしててな…智の誕生日、雅紀の誕生日…翔の誕生日…和君と潤の卒業式に入学式……全部行けなくて悪かったな……いろいろ大変だったみたいだし…本当、すまない』
謝る親父
智『別に、怒ってる訳じゃないんだ……何か困った事とかある？あるなら言ってね…俺達で助けられる事…あるならさ……』
父『……有り難う…でも、大丈夫だから…それより、和君の怪我は大丈夫だったのか？』
階段から落ちて怪我をしたと…留守電を入れてたから
和の事心配してる
智『もう、元気元気(笑)若いっていいね♪回復力が半端ない(^^)』
父『……そうか…良かった……雅紀は？受験勉強してるか？』
智『ん？ﾌﾌ……なりたいモノ決まったみたいだし…目標ができたらさ…やる気スイッチ入ったみたい♪頑張ってるよ♪』
父『そう…合格祝いには顔出せるようにするからな♪じゃあ、また連絡する…智…皆の事…宜しくな』
久しぶりの報告会みたいな…そんな会話をした
親父と連絡を取れた時には
だいたい全ての物事が解決してて…
タイミングが全然合わない
親父……仕事忙しいのかな？
バタバタしてるって前言ってたもんね…
ﾄｩﾙﾙ…ﾄｩﾙﾙ…
家電が鳴る
智「もしもし？」
電話の相手は、聞いたこともない会社の人から
智「…はい…五十嵐です……はい、それは親父です……えっ？……倒れた？……ち、ちょっと待って下さい…」
メモ用紙を開きボールペンを持つ
智「お願いします……はい…△△病院……205号室……はい、わかりました…わざわざご連絡有り難うございました…失礼します…」
電話を切る
親父が倒れた…
今まで働いていた会社じゃない…
どういう事なんだろう……
とりあえず財布とスマホ
メモ用紙を持って
教えてもらった病院に急ぐ
倒れたって…
どんな病状なんだ？
不安で仕方がない
病院の受け付けで面会の記帳をして
病室に急ぐ
205号室
ｶﾞﾗｶﾞﾗ…
病室の中に入れば
父「智…(;ﾟ∇ﾟ)ｱﾊﾊ…申し訳ない…」って
点滴に繋がれた親父がベッドで横たわっていた
智「親父〜…(´TωT`)いったいどうしたんだよ…」
ベッドの側に行けば
頭をポリポリ掻いて
父「すまん…」って一言
まぁ、命に別状は無いみたいで安心したよ(笑)
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作者名：arashiwistomo | 作成日時：2019年3月3日 23時
