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雅side
和と二人、診察室に向かう
でもさ、思うように進めない和の体…
上半身はまだまだ痛みが酷くて
腕を振れない
足もさ…びっこを引いてて…
ちょっと歩くだけで息が上がっちゃう…
雅「和……辛いでしょ？……車イス…借りて来ようか？」って聞けば
和「……ﾌﾞﾊｯ( *´艸)これから退院するのに、車イスなんか借りたら…退院できなくなるよ(笑)」って笑われた(°▽°)
雅「でもさ…」
和「大丈夫！これくらいでへこたれてたら……ダメでしょ？ﾌﾌ♪」って…
和……強いよね……
なんとも不格好な歩き方…
雅「ロボットみたい(^w^)」って茶化してみる
和「ﾝﾌﾌ♪…和ロボット…出撃〜♪…ﾝﾌﾌ」
ちょっとスピードあげて歩き出す和…
心配させないようにって……
雅「和っ！……ちょっと無理はダメだって〜(´□`; 三 ;´□`)」
フハハって笑う和……可愛い弟…
診察室に入ると
先生がガーゼを丁寧に外し
傷の具合を診る
先「…うん♪綺麗にくっついてるね♪」
消毒をして、新しいガーゼに変えて
包帯ネットを被せてくれる
和「……ﾌﾌ♪…玉ねぎ(*´-`)」って包帯ネットの先っちょを摘まんで笑う和
先生も思わず笑ってる
先「フハハ♪…和君は、何でも似合うね(笑)さて、打撲の方はどうかな？」って上半身を触る
和「……c(＞_＜。)シ*痛い……」
先「…ここね……１番強く打ったみたいだから…湿布貼っておこうね…(^^)」
和の背中に湿布…
その時に見えた……あの時の傷
俺が…潤を振り払わなければ……
和はこんな目にあわずにすんだのに…
和「……雅兄……？」
項垂れた俺を覗き込んで
和「終わったよ♪帰ろ？」
雅「うん…」
先生にお礼を言って診察室を出る
診察代を支払ってロビーで待つ和の側に行けば
和「雅兄♪持って来てくれた？」
雅「…ぁ……うん♪持って来たよ♪」
和にキャップ帽を渡す
和「ありがとう♪…やっぱりこの頭じゃさ…怪我人感が凄くて…恥ずかしいじゃん(笑)」って言いながら、キャップ帽を被る
和「……どう？」ってニカッて笑う和
雅「似合ってる♪」
和「……雅兄さ…あの傷見えちゃった？」
雅「ぇっ？……」
和「……思い出させちゃったかな？って……ごめんね…(..)」
雅「…なんで和が謝るんだよ…」
和「だって…雅兄……さっきから泣きそうな顔…俺さ…雅兄には、笑って居てほしいんだ…雅兄の笑顔が大好きだから…」
あ〜ぁ…また…和に気を使わせちゃった…(笑)
雅「和……ありがと♪」
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作者名：arashiwistomo | 作成日時：2019年3月3日 23時
