向日葵～君の笑顔が見たいんだ7 (ページ16)

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智side

何とか事情を話して納得してもらえたかな？

病院につき

和の事を良く知るお医者さんからも

和の身の上を隊員に話してもらって

ようやく身の潔白が証明された

和はそのまま緊急オペ

潤は処置室で傷の手当てをしてもらい

今、和のオペが終わるのを待ってる…

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翔side

智兄が、和と潤に付き添って

救急車に乗り込んだのを確認して

階段の上に行く

翔「……雅紀…」

雅「ﾌｯ……ｳｯ……ｱ…ｸﾞｽｯ…」

その場に泣き崩れた雅紀

雅紀の背中を擦り

翔「雅紀…何があったの？」

気持ちを落ち着かせて

雅紀に優しく聞いてみる

雅「お……俺……ｸﾞｽｯ」

なかなか上手く言葉が紡げなくて

泣きじゃくる雅紀

翔「ゆっくり……ゆっくりでいいから……全部話して……そしたらさ…二人で和の所に行こう…ね？」

雅「ｳﾜｧ～ﾝ！。・゜・(ノД`)・゜・。」

［雅side］

ひとしきり泣いて

やっと落ち着いた俺

翔兄にゆっくり話をし始める

模擬テストの結果が予想していたより悪くて

不安でしかたなかった

勉強しても結果に繋がらなかった事で

気持ちに余裕がなくなって

焦ってた…

潤の試合…夏前に応援に行くって約束してた

でも…沈んだ気持ちに

潤の応援どころじゃないって…

雅「『行けない…無理…』って言ったら『嘘つきっ！約束したじゃん！』っ！て言われてイライラしたんだ……受験で苦しんでる俺の気持ちも知らないでって……おもいっきり腕を振り払った…そしたら…潤が、バランスを崩して……足を踏み外して…落ちた…」

翔「そうだったんだ……」

雅「でも、まさか……階段の途中に和がいるなんて思わなくて…潤に手を伸ばした時……和が潤を受け止めて……二人が一緒に転がり落ちた時……怖かった………二人とも失ったらって……怖くて…怖くて…体が動かなかった…」

［翔side］

雅紀の話を聞いて思った

和はまた

自分の身をなげうって

潤を守ってくれたんだって…

雅「なんかね…潤を包むように…和の体が落ちて行ったんだ…」

翔「和は、潤に怪我…させたくなかったんだね…試合…楽しみにしてたから…怪我したら出れない…潤が悲しむって…」

雅「……俺は……また…和を傷つけた……いつもそう…俺のせいで、和の体に傷が増える……」

翔「雅紀……和は、そんな事思ってないよ…和は、雅紀の事も潤の事も大好きなんだから…」

雅「…翔……兄……ｸﾞｽｯ」