向日葵～君の笑顔が見たいんだ7 (ページ15)

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和side

雅兄の切羽詰まったような声

上を見上げたら

潤君が階段から落ちる所

潤君は、試合を控えてる大事な体

絶対に怪我なんてさせられない

潤君が倒れる寸前で

体を受け止める

でもね…重力には逆らえなくて

二人で階段を転げ落ちる

潤君に怪我をさせないように

全身で潤君を包む

でもさ…俺の方が体が小さいから

何処まで守れたかわからない

でも…できるだけ…潤君の体を守りたい

ガツンｯ

何処かに…誰かの…何かがぶつかった音

どうか潤君の足や腕ではありませんように…

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潤side

階段から落ちる時

何かがクッションになって

階段の下に落ちたお陰で

潤「イテテ～…」かすり傷ですんだみたい

何がクッションになったんだろう？って

体の下を見て固まる

バタバタバタバタって

リビングから大兄と翔兄が駆けてくる

智「潤っ！大丈夫？」って慌てて聞いてくる大兄に

潤「……俺は……大丈夫……でも……でも！…」

俺の視線の先

翔「！！和？！……何があったの？！潤…何でこんな事になってんの？」

潤「………っかんない……気がついたら…和が……下敷きになって…て……ｸﾞｽｯ…ｱ…ｱ～ﾝ………か…和…和～｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡」

和「じ……ん……く………」

潤「！……和？！和～！」

和「け……が……は？」

潤「………大丈夫……和が庇ってくれたから……かすり傷……」

和「……そ………った………」

そのまま目を閉じた和

潤「和？………かず……」って体を揺すったら

赤いモノが

和の綺麗な顔に流れて来て

智「……頭？…不味いかも……潤…和に触らないで…救急車呼んでくる……」

翔「和………」

俺は泣きじゃくるしかできなくて

まー君は

階段上で呆然と階段下の惨状を見つめて

涙をポロポロ溢してる

遠くで救急車のサイレンの音が聞こえる

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智side

救急車の中

和に付き添って俺が乗り込む

潤もちょっとした怪我をしていたから

一緒に病院まで行く事になった

翔に一応、入院の準備をして

雅紀が落ち着いたら

一緒に車で来るように伝える

病院は何時もの病院を指定した

搬送中

和の処置をしていた救急隊員に

隊「……体中に傷や火傷の痕が、かなりありますが……まさか日常的に……ご家庭内で暴力とか……」

不振の目を向けられる

そう……こうなるのが

和は耐えられなかったんだよね

事情を説明する