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和side
着替えを済ませた翔さんが、上田さんの前の席に座る
二人の前に次々と料理を運ぶ
視線…？
チラッと視線の先を確認すれば
上田さんが俺の左手の薬指を見てる
あ…外しておけば良かった…
変に思われたら…翔さんのイメージとか仕事に支障が出ちゃうかも…
やっぱりこれからは、翔さんと同じようにネックレスにした方が良さそうだな…
☆〜☆〜☆〜☆〜☆
上田side
五十嵐先生に夕飯を家でと誘われた♪
五十嵐先生が弁護士を目指してた時に使っていた参考書も譲ってくれるって
なんて好い人なんだろう
やっぱり俺の目に狂いはなかった
この人を目標にして頑張って来て良かった
この人のような弁護士に…
俺もいつかなれたらいいな！
五十嵐先生の家ってどんな家だろう？
やっぱり高級住宅街の一軒家とか？
ワクワクしながら車を走らせる
翔「ここ！俺の…っていうか一緒に住んでる人の家♪」
車を止め二人で車を降りる
一緒に住んでる人の家？
海沿いに建つ建物
『ひまわりメンタルクリニック』
上「…診療所…？」
翔「そう…診療所兼自宅♪そっちは診療所の入り口だから、こっちこっち♪」
裏手の入り口に手招きされる
ガチャガチャ
親戚の叔父さんの家に居候してるとか？
そんな事を考えていたら
翔「上田君入って入って♪」
五十嵐先生に呼ばれた
緊張して中に入れば
そこに居たのはいかつい叔父さんではなく
色白の中性的な男の人
年の頃は20代後半ってところか？
五十嵐先生の…弟さん？…にしては…似てないな
上「初めまして…上田竜也です…」
自己紹介をする
あれ？めっちゃ固まってる
顔色も何か悪くなってない？
大丈夫？
五十嵐先生が心配そうに覗き込み声を掛けてる
我に返ったその人は
和「…ぁ…な、何でもない…二宮和也です…宜しくお願いします…」
頭を下げてそのままキッチンに向かう
こちらを見ることもなく
和「お腹空いてます？俺、何か沢山作っちゃって…(苦笑)お口に合うかわからないですけど、沢山食べてって下さいね…」
めちゃくちゃ早口で話してる(笑)
二宮って言ってたな
兄弟って訳じゃないようだ
となると…二人の関係って？
そんな事を考えてたら
和「どうぞ…」
目の前にお茶が出された
ん？
左利き…
薬指に指輪…既婚者？
っていうか…五十嵐先生のネックレスに付いていたシルバーリングに似てない？
いやいや…シンプルなシルバーリングは大抵似てる物だ
たまたまだよなっ！(笑)
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作者名：arashiwistomo | 作成日時：2020年6月14日 22時
