タンポポの咲く丘～(二人のかたち《ひまわりシリーズ》） (ページ37)

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和side

俺の前で口を開けてる雅紀さん

貴方はいくつですか～？

まぁ、誕生日だし仕方ないな～(笑)

雅紀さんのケーキをフォークに刺して

和「はい。どうぞ♪」

口に入れれば

雅「ん～♪旨い！」

満足顔の雅紀さん

潤「いくつだよ…」

雅「こういうのに年なんて関係ないんだよ♪」

二人でなんか言い合いが始まったけど(笑)

隣でパクパクケーキを食べてる涼介君に話かける

和「で…これ、涼介君にプレゼント♪」

突然のプレゼントにビックリしてる涼介君

涼「えっ？俺に？」

和「うん」

涼「開けてもいいですか？」

和「勿論」

ラッピングを剥がし箱を開けて中身をジーと見つめる涼介君

涼「スニーカー…」

和「ﾌﾌｯ♪涼介君何色が好きかわからなかったから、無難に白にしちゃったけど…これ履いてさ…いろんな人といろんな場所に行って、沢山思い出作って欲しいなって…」

涼「和先生…ありがとう…俺、このスニーカー大事にする…これ履いて沢山いろんな場所に行く」

満面の笑みでそう力強く話す涼介君

そんな俺達を智さん、翔さん、雅紀さん、潤君が優しく見つめてて…

リビング全体が優しい空気に包まれた

雅紀さんの誕生日&Xmasパーティーも終了

今皆でお片付け中
☆～☆～☆～☆
潤side

翔「和♪これはどこに仕舞えばいい？」

和「あっちの上の棚」

これは？あれは？と和の周りをチョロチョロ付いて回る翔兄

手伝ってるんだか邪魔してるんだか(苦笑)

雅兄と智兄は、和達に持ち帰らせる余った食べ物をタッパーに詰めてる

俺は涼介とソファーに座って休憩中

隣にはスニーカーを抱き締めてる涼介

潤「今日は楽しかったか？」

そう尋ねれば

スニーカーから俺に視線を移し

涼「凄く楽しかった♪プレゼントも貰っちゃって…凄い思い出になった」

和の姿を写す瞳は蕩けてしまいそうな程優しい

マジで涼介…和に惚れてんだ…

涼「…俺…もっと和先生の事知りたい…」

ポツリと呟いた涼介

潤「どんな事が知りたいんだ？」

涼「…ここに来る途中に五十嵐先生と和先生が同じ小学校に通ってたって聞いた…おやつにケーキを皆で食べた…とか…」

潤「…ん…」

涼「…五十嵐家と和先生って…ずいぶん前から交流があったんだって…なんか不思議で…」

まぁ、そうだろうな…

でも、俺が和の過去を話すのは違う

潤「…いろいろあるんだよ…人生ってやつはさ…ただ１つ教えといてやる…翔兄は和に惚れてるよ」

弟として牽制しといてやるよ翔兄(笑)